明日への遺言
〓 藤田まこと【 明日への遺言 】小泉尭史 監督作品 〓
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1198519143/
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- 1 :名無しシネマ☆上映中:2007/12/25(火) 02:59:03 ID:XMORNWNJ
- ●●2008年3月1日(土)
松竹・東急系にて全国ロードショー●●
~~ スガモ・プリズンに消えた
一人の日本人の、誇り高き生涯 ~~
太平洋戦争末期、名古屋市の中心を数次に渡って空爆後
撃墜された米軍機の搭乗員を処刑した責任を問われ
B級戦犯として戦争裁判にかけられた
岡田資(たすく)中将の物語・・・・・・・・・・・・。
原 作 大岡昇平「ながい旅」(角川文庫刊)
脚 本 小泉尭史 ロジャー・パルバース
監 督 小泉尭史「雨あがる」「博士の愛した数式」
出 演 藤田まこと
ロバート・レッサー
フレッド・マックイーン
リチャード・ニール
富司純子
西村雅彦
蒼井 優
田中好子
ナレーション:竹野内 豊
公式サイトhttp://ashitahenoyuigon.jp/
- 21 :名無シネマ@上映中:2008/01/19(土) 23:24:00 ID:v0zgIVd4
- 試写会行ってきました。
世間ではA級戦犯のことしか話題にならない昨今ですが、
B級戦犯の裁判を通じて先の大戦に触れるという感覚が
わたしには新鮮でした。
終盤、周囲ですすり泣きが聞こえましたが、ここで
涙することに日本人以外が理解できるかというのは、
「フランダースの犬」の最後の捉え方と同じように
難しいのではないかという要らぬ心配もしています。
あと、竹野内豊のナレーションは良くなかったです。
- 85 :名無シネマ@上映中 :2008/02/07(木) 22:52:14 ID:qZAZxwhx
- 今日試写会で観た・・・スマン寝た
西村雅彦、蒼井優、田中好子なんてチョイ役やん
- 629 :名無シネマ@上映中:2008/03/14(金) 02:03:08 ID:wF6E+qFd
- 西村雅彦の役、わざわざ彼を使うほどだったんだろうか。
まぁ憎々しさを醸し出していたけどあまりにも目立たない -
- 632 :名無シネマ@上映中 :2008/03/14(金) 09:02:08 ID:oBtS+gSO
- >>629
憎々しかったかなぁ?確かに起用の理由はよくわからなかったけど、あんなチョイ役なのに
日本人キャストの二番目に名前が出たのはちょっと笑えた。
蒼井優、田中好子(髪型が変だった)は実景シーンが描写されない空襲部分に説得力を持た
せる為に実力重視でキャスティングされたんだろうけどね。
- 90 :名無シネマ@上映中 :2008/02/09(土) 14:52:03 ID:dKaFmZ4U
- こぼれ話
・「敵地」アメリカで、サンタバーバラ映画祭で発表。2日上映したが、両日とも、絶賛。
上映後の拍手が5分間鳴り止まなかったという。
●小泉監督
・小泉監督は、この作品を監督第一作目の作品にしようと思っていた。
その理由。法廷映画なら、撮影火をあまりかけなくてすむので、新人監督にも負担なく撮ることができる。
・小泉監督の助監督時代に構想した節約映画だったが、監督になってからの構想は大変化。
まず、カメラを自在に回せるスペースをとるため、400坪の敷地を使用。
常時同時に3台のカメラを回し、絶妙の瞬間を逃がさないようにするための布陣など、結構、金をかけている。
●藤田まこと
・藤田まことはこの話しを引き受けるかどうかで半年迷ったが、自分の座長時代の失敗時の体験と岡田の立場を
重ね合わせることで、自信がついて引き受けることにした。
・藤田まことには17歳で戦死した兄があり、その弔い合戦のつもりで撮影に臨んだ。
・藤田まことと富司純子は50年ぶりの再共演。50年前(純子17歳)にラブレターを渡し損ねた想いが
やっとかなったと思ったら。言葉を一言も交わさない役だった。
・撮影が進むにつれ、藤田まことに岡田の魂が乗り移ったかのような状態になり、撮影が終わったあとの
10日間は、虚脱状態になった。
- 193 :名無シネマ@上映中 :2008/02/24(日) 04:26:30 ID:yNYUJgMm
- Q.この作品を撮るきっかけは?
A.黒澤さんの助監督時代に脚本を書いてみてもらった中のひとつ。監督が亡くなっていくつか作品を撮り、次に作れることが決まった作品がこれでした。
Q.原作の「ながい旅」からタイトルが変わったわけは?
A.原作の大岡昇平さんはアメリカから裁判記録や公文書を取り寄せて書き上げるまで15年かかり、自分も映画化までそれくらいかかったので
「ながい旅」だったのですが、作品の内容としては「遺す」という言葉があったのでそれからこのタイトルになりました。
Q.キャスティングについて
A.これまでは寺尾聡さんだったが、当時60歳だった岡田中将の写真を見て現在の60歳では腰の据わりというか佇まいが物足りなく感じたので。
Q.藤田さんがイメージにあっていたのか?
A.藤田さんにオファーをしてOKをもらうまで時間がかかった。10分の長回しを使うので舞台経験があるということでも藤田さんにお願いしたかった。
Q.作中の台詞について
A.原作と岡田中将の手記「どくせん」、公文書から選び出していきました。
Q.撮影は?
A.順撮り(映画の流れのそのまま)だったので藤田さんもラスト、岡田中将の心情に自然にもっていけたとのこと
Q.海外の映画祭(サンタバーバラ)での反応は?
A.作品の題材から反応が心配だったが、途中で席を立たれることもなく感動してもらえた様子だった。中東との戦争など身近で切実に感じられたのかもしれません。
Q.偏った作品ではないかと予想していたが、イーストウッド監督の2作のように客観的な作品だった?
A.岡田中将の回想などを入れた方が興行的にもっていきやすいだろうと思ったが、他の大岡作品のように事実をそのままに伝えることに力を入れた
Q.監督業の苦労は?
A.スタッフやキャストの力が十分発揮できる場を作ることに力を入れています
・横浜法廷は実際は同時通訳(東京とニュルンベルクのみ)ではなかったが劇中では同時通訳にし撮影もそのものとした
- 241 :名無シネマ@上映中:2008/02/28(木) 14:30:43 ID:0MDddFnH
- かの大スター、スティーブ・マックィーンの息子が出ているのに、一言も言及
が無いね。親爺にそっくり。日本での撮影はどうだったんだろうか。親爺さん
の事とか色々知りたかったのに。
マックィーンの反戦映画『砲艦サンパブロ』見直したくなった。
- 257 :名無シネマ@上映中 :2008/02/29(金) 14:25:44 ID:ntuy0FdJ
- チャド・マックイーンは知ってるけどフレッドなんて子供いたか?
そっくりさんがスティーブ・マックイーンの息子を名乗っているだけじゃないの?
- 258 :名無シネマ@上映中 :2008/02/29(金) 15:43:19 ID:H0scPlDL
- まぁ、なんというか、二号さんだよ。
- 278 :名無シネマ@上映中:2008/03/01(土) 11:50:10 ID:8zWoqMqd
- 初回をみおわったばかりですがすばらいし作品だと思いました。
半分以上法廷のシーンで戦闘のシーンも、家庭のシーンもなく、検察人、弁護人、
裁判官と藤田まこととの法廷での証言、尋問だけで進んでいきます。
だけどそのなかで戦争犯罪とは、国際法との兼ね合いは、という非常に重大な
テーマが語られていき引き込まれていきます。
藤田まこと演ずる岡田資中将の毅然とした姿勢にも感動しました。
- 284 :名無シネマ@上映中 :2008/03/01(土) 17:30:31 ID:BHG3/cUH
- 見てきた。
第一勘の感想は「よく、こんなのを映画にしたなあ」「でもしっかりと映画になってるなあ」ということ。
ここまで動きのない映画だと思わなかったし、
それにもかかわらず、あきさせない映画だった。これはある意味すごいことだと思った。
なにしろ、エピソードを語るシーンで、挿入シーンがない。全然ない。
あるのは、子供のかいった東京大空襲の、紙芝居のような絵だけ。
でもそれでいて、映画に安っぽさを感じさせなかったのは、舞台のリアリティと、役者の縁起がよかったから。
ただし、使ってる単語は難しいし、物語も周囲の状況等をあらかじめある程度知っていないと
入りこむのが難しいかもしれないと思った。
本来説明の必要な映画で、その説明がかなりはしょられてもいる映画。
ただし、3人の外人と、藤田まことは名演技。
見てるときは名演技とは思わないんだけど、それはちょうど高速道路を走っているときに速いと感じないのと同じ。
ひどかったのが、刀を使ったと告白した部下の嘆きのシーンとせりふと、風呂の歌のシーン。
そのあたりだけ、悪しき日本の学芸会的だめ映画のにおいがかすかにぷーんとにおう。
ちなみに最初のk路は藤田誠もいまひとつ焼くに入り込んでないダサい感じだった。
あと、これは日本人に向けた映画というよりもアメリカに向けた映画のように思えた。
「仏教哲学」の出し方が、いかにも外人に説明するような雰囲気だったし。
あと、日本の映画というにはあまりにも英語が使われまくっている。逆に、アメリカ人にしてみたらその分、違和感なく見れたと思う。
ひどかったのは映画館。
じじばばがおおくて、マジで加齢臭のにおいがすごかった。
あと、個人的に印象的だったのが、まっクイーン演じる検事が、藤田誠に朝の挨拶をされたときの、顔全体での苦笑いのシーン。
「人間」を感じて、いい役者だなあと思った。
- 297 :名無シネマ@上映中 :2008/03/02(日) 00:00:50 ID:+BBtxcIJ
- 部下は自分の命令に従っただけ
責任は自分にある。
でも、上官の命令に従って、
無差別爆撃した米兵は責任があるので、死刑
なんか自分勝手な事を言っているように思える。
- 299 :名無シネマ@上映中 :2008/03/02(日) 00:16:44 ID:ve7A1SO1
- それは違うだろ。
国際法でみたら有罪の実行犯と、その国際法に基づき処刑を決行した人物。
捕虜じゃない敵性国家の人間を生かしておく理由もないし。
その処刑が違法と言うなら、それをさせた(有罪を決めた)人間に責任があるってことだろ。
だから、原爆の責任って言われた時にルーズベルトを見てたんじゃないの?
ごめん、上手く説明出来ないや。
- 302 :名無シネマ@上映中:2008/03/02(日) 00:24:07 ID:3vaP8WUA
- 見てきました
感想は難しいですね、まあいい映画なんだけど、
おそらく観客の90%はこの映画の趣旨し、はっきり説明できないと思う
自分の感じたこともビミョー
- 306 :名無シネマ@上映中 :2008/03/02(日) 00:51:42 ID:D5HU/n39
- わからなかったところ
最後、裁判官が助け舟を出した。「報復ではなかったのか」
で、岡田は報復ではなく処罰だ」といって、自ら死刑になる道を選んだ。
あそこがよくわからない。
助け舟に乗らなかったのはなぜなんだろう。
報復だった、といえば、助かったかもしれないのに。
処罰だったと、言い切るメリットってなんだったんだろう。
解説では「報復合戦の負の連鎖を断ち切るため」、とかの説明がくっつけられていたけど、なんかぴんと来ない。
だって、この裁判で、岡田がどっちに転んでも、それによって将来、負の連鎖が続いたり途切れたりする違いが
でてくるようなものには思えない。となると、自己満足で死んでいったということになるのか?
このあたり、同解釈するのが妥当なのか、わからない。
誰かわかる人、おしえてください。
- 321 :302:2008/03/02(日) 12:20:22 ID:3vaP8WUA
- >>306
>わからなかったところ
>最後、裁判官が助け舟を出した。「報復ではなかったのか」
>で、岡田は報復ではなく処罰だ」といって、自ら死刑になる道を選んだ。
>報復だった、といえば、助かったかもしれないのに。
映画では裁判長が、アメリカ陸軍の法規には「報復で殺すことがある」事を示しますね。
これは欧米の戦争の考え方では報復が認められているという事なのです。確かハーグ条約にもそうした規定があったと思います。
従って裁判長の見方では報復で殺したのなら、ある程度の国際的な常識で戦争行為をしたのであって、岡田中将の処刑命令も理解しやすい。そういう譲歩的な質問だと。
しかし、岡田中将はあくまで処罰であったと答える。
おそらく岡田中将も裁判長の質問趣旨を理解しつつも、日本の表向きの考え方=報復は汚い行為である、を通したのでしょう。従って処罰と答える。
この結果岡田中将が無期禁固刑から死刑になったのか否かは不明であり、むしろ大岡昇平が書いているように処刑の命令を認めた場合、死刑は免れなかったと考えるべきでしょう。
そして実際には、このB29搭乗員は死刑だとする日本の軍律自体が、実際には「報復」を意図したものだったでしょう。この辺りはこの軍律が定められた経緯から判ることです。
以上のような難しい経緯をこの映画は、少しも説明しません。なので、これをただ「戦前の軍人は偉かったと賞賛する映画」と受け取らないでほしいと、書いたのです。
つまり、こうした処刑の本当の意味と裁判での主張は微妙にずれている。裁判に直面した岡田中将にはその矛盾が見えているはずです。彼から見ても日本軍の軍律のおかしさ、あるいは戦争自体の残酷さが判っていたはずです。
この映画には、そうした意味があると思います。
- 324 :名無シネマ@上映中 :2008/03/02(日) 14:58:04 ID:D5HU/n39
- >>321
やぱりよくわからんです。
疑問の選択肢が増えただけです
つまり、
仮に、実際には報復であったと認めれば死刑を免れることができたのなら、なぜ処刑であることにこだわったのかがわからない。
仮に、実際にはどう答えようとも処刑を認めた時点で死刑が免れないなら、映画でなぜ「助け舟」と表現したかわからない。
前者は306での疑問で、後者は321を正しい(つまり大賀昇平が言ったと言っていることが正しい)とした前提での疑問です。
自分はどうせ助からないから、部下の罪を少しでも多くかぶろう というのと
自分も助かるかもしれないけど、あえて自分が沈むことによって、部下の罪を少しでも軽くしてやろう というのとでは
受けるインパクトがぜんぜん違います
このあたり、実際には、どうだったんでしょう
- 331 :302:2008/03/02(日) 19:53:19 ID:3vaP8WUA
- >>324
1>実際には報復であったと認めれば死刑を免れることができたのなら、なぜ処罰であることにこだわったのか
2>実際にはどう答えようとも処刑を認めた時点で死刑が免れないなら、映画でなぜ「助け舟」と表現したかわからない
302ですが、1度答えたついでに行きますと、
1岡田中将の信念の為でしょう。
どんなに過酷&残酷であろうと「B29搭乗員は処刑する」というのが日本軍の方針で
あったのであり、戦争が終わり自分の罪を逃れるために、勝手にそれを何か他の事に言
い直す事はできない。他の駄目な軍人はそうしたが、自分はしないというのが岡田中将
である、というのが映画の基本的テーマであり、実際にそう答えたからでしょう。
2この映画の監督が「助け舟」と表現したのは、米軍側も岡田中将の立場に「ある程度の」理解を示したことを明確にするためでしょう。
これは岡田のグッドモーニングという挨拶にに検事がニッコリして返す場面や弁護士との交歓にも表現されていましたね。
更に
>このあたり、実際には、どうだったんでしょう
大岡昇平や映画制作者は裁判の議事録を入手した上で脚本を書いているようですので、
岡田中将は実際にあのように返答したのでしょう。その心は何か?はわかりません、
しかし映画は上記のような演出意図(岡田氏があくまでその意思を貫く)になっていると思われます。
しかしいわゆる右翼の人はこのシーンをまったく違うように解釈するようですね。困ったものです。
- 318 :名無シネマ@上映中:2008/03/02(日) 11:23:07 ID:+vEEzM1i
- いい映画だったとは思うけど、小泉の作品って2作目以降はそれぞれの立場における理想郷の話しか描いてないんだよな。
今回も弁護士、検事、判事ともに恵まれた軍事裁判所の話だし。
ずっとそれで通すならそれでも好いけど、スポンサーは大丈夫かいな。
マックィーンの息子が親父そっくりで笑えた(B・デイビソンにも似てたな)。もう親父の死んだ齢を超えてるんだろうな。
- 319 :名無シネマ@上映中 :2008/03/02(日) 11:37:09 ID:D5HU/n39
- マックイーンの息子、いい俳優になっていた。
風貌があまりにも似てたんで、スティーブマックイーンに再会できたような気分だった。
本人は、二世と見られることを嫌がっているようたけど、
二世としても、本人としても演じられるから、
オールドファンから若い層まで全部取り込めておいしいんじゃないかと思う。
- 322 :名無シネマ@上映中 :2008/03/02(日) 12:40:42 ID:apwwYZIQ
- そもそもこの映画は観客に判断させようとしいいているるのか?
それとも、明確なイデオロギーやテーマを打ち出しているのか?
どちらですか?
- 323 :名無シネマ@上映中 :2008/03/02(日) 14:41:17 ID:D5HU/n39
- >>322
イデオロギーは注意深く排除しているように思えた。
わざわざ重慶の無差別爆撃を出してきたりしてたくらいだから。
製作意図としては、右もしくは左の立場を振りかざすために作ったんだと誤解されるのを嫌がったからだと思う。
テーマは、司令官(=現場のリーダー)たるもの、どうあるべきか、のはず。
それは各種メディアによる監督インタビュー、あるいは試写会等におけるティーチインなどの経緯からわかる。
自分が監督になったら、と助監督のときに思って書いたシナリオであることと、
大岡昇平が書いた小説は兵隊の視線だったのにこの映画の原作(=ながいたび)だけは上官の目線の小説
だったんだが、それをわざわざ題材に選んだということ。
以上から理想の上司像を探る意図でつくられたことがわかる。少なくともきっかけにはなっている。
ただし、テーマがうまく引き出されていたかどうかについては、若干の疑問は残る。
「事実の写実」を土台にしたため、それに表現が引きずられて、わかりにくくなってしまったきらいがあるから。
それと、裁判のやり取りの中に駆け引きが含まれてたり、何を持って悪とするかについてのものさしが明確でない案件
であることも、ごちゃごちゃとして当初の狙ったテーマがストレートに表面に出てこなかったような感じになったようにも見える。
ただ、3人の外人と、藤田が熱演していたので、映画として楽しめるレベルにはなっていた。
- 334 :名無シネマ@上映中 :2008/03/02(日) 21:05:20 ID:oTfEtrV5
- 見てきた。
○
藤田まこと・・・岡田役をやるには年をとりすぎだろうと思ったが、健闘
主任検察官、主任弁護人・・・ともにはまり役
音楽・・・かなり地味だが、作風には良くあっている
×
田中好子・・・演技過剰。あのシーンは抑えた演技のほうがこたえるはず。
竹之内ナレーション・・・中途半端に感情入れてるし、声が裏返りかけてるところまである
主題歌・・・全然作品にあってない
冒頭の赤ん坊が一人焼け跡にいるフィルム・・・既に大人が写ってる写真等の証拠により、
プロパガンダ用に作られたとがばれているものを使うかね
全体的にはまずまずの出来。
- 351 :名無シネマ@上映中:2008/03/03(月) 00:35:15 ID:Fk+lHzko
- 判決を言い渡す裁判長の表情と、処刑台に向かう中将を照らす月光が印象的だった。
個人的には名古屋空襲、搭乗員の捕獲、処刑、中将逮捕のシーンも入れてほしかったかな。
- 373 :名無シネマ@上映中:2008/03/03(月) 23:32:08 ID:1RC+KhNu
- そもそも日本がアメリカに戦争をけしかけたということになっているのだから、
上部の命令に従って空爆した、搭乗員はなんの落ち度もないはずなのだが。
ケンカもそうだけど先に仕掛けたほうが基本的には悪いと俺は思ってるし、
先に仕掛けたほうがどんな目に合っても文句を言うのが筋違いだと思う。
この、映画だけ見ると岡田さんは立派な人に思えるけど、実際は個人的な感情だけで
処刑したというのが本当のところなのではないのか。
長年生きていれば分かると思うが、世の中人格的に優れた人などほとんどいない。
ちょっとしたことで、怒る、妬む、恨むのが人間の本質なんだと思う。
岡田さんの功績というのは裁判で適当なことを言って、処刑される人間を少なくしたという
ことなのだろうか。でも、ちょっとまて。上官の命令とはいえ非道なことをやった
人間を、裁判をやることなく岡田は処刑するように命令したんだよね。
それじゃ、自分も含めて自分の部下もみな処刑するようにお願いするのがまっとう
なのではないか。
と、さっき見てきて思った。色々考えさせられる映画なので、見て損はないと思うな。
- 376 :名無シネマ@上映中:2008/03/04(火) 00:02:32 ID:xOSFFcwN
- 日本に石油の輸出の一切をを止めたアメリカの方が「ケンカ売った」という
見方もあるんだけどね。
アメリカに宣戦布告して最終的には滅亡の道を進むか、近代国家として日清日露
で同胞の血肉を犠牲にして得た植民地を破棄して英米の植民地てして生きていく
かの二者選択の結果当時の日本人は前者を選択しただけのこと。
後世のオレらがその選択に対して今更とやかく言える立ち場ではない。
- 462 :名無シネマ@上映中:2008/03/05(水) 20:33:04 ID:xWp1rb04
- こんな地味な題材を映画化した志や主張、藤田まことの演技は良かった。
裁判シーンは良いが、合間の息子夫婦や娘夫婦、孫との対面シーンが…
何かブツブツ細切れな感じ、特に音楽が変というかベタというか…
一部で誉められている「ふるさと」のシーンもうーん、っていう感じ。
でも戦争の不条理さをきちんと描けており、視聴後感も爽やかなので、
若い世代こそ見て欲しいと思う作品だった。
- 464 :名無シネマ@上映中 :2008/03/05(水) 23:13:45 ID:cNSqgt3v
-
>>462
ふるさとの歌は、わざとらしく感じて、俺も正直、しらけた。ミュージカルじゃないんだから。
もう少し歌い始めのあたりは人的雑音を入れておいたほうが、自然発生的でよかっただろうと思った。
赤ん坊とかの挿入は、むしろ逆にすごくよかったと思った。
というのは、裁判の緊迫した感じを計る物差しになっていたから。
北海道の広い直線道路をハイスピードで疾走しても、車がとまってるような錯覚になる。
スピードを比較する対象がないから。もし看板とか電柱があれば、以下に速いスピードで走っているかが体感できる。
それと同じで、赤ん坊をあやすと言う、日常の平和な風景をさしはさむことで、次の瞬間から始まる「命の値踏み」のやりとり
とのギャップを感じさせられた。あのシーンのおかげで、大変だったんだなあと、改めて思えた。
藤田まことはがんばったと思う。ただ、最初のほうは、やはり、役に入りきれていなくて、いまひとつな感じ、違和感があった。
あと予告を見たときほど、予告で取り上げていたシーンはとんがっていなかったのが以外だった。でも、予告ってそんなものかもね。
- 483 :名無シネマ@上映中:2008/03/07(金) 23:12:33 ID:/yFnj8lk
- この裁判の訴因となる冒頭のシーンが数枚の写真と絵でしか表現されてないのは
残念だと思う。犯行シーンない裁判のように思えました。やはりCGなど駆使して
名古屋空襲や米軍パイロット処刑シーンなど表現すれば良かったとおもいます。
- 485 :名無シネマ@上映中 :2008/03/07(金) 23:16:55 ID:nfHB5iOQ
- >>483
同意、別にそんなに派手にしなくてもいいけど、いかに岡田が追い込まれていたかと
いうのが共感できる土壌を作っておいて裁判になれば、違ったと思う
- 484 :名無シネマ@上映中 :2008/03/07(金) 23:15:40 ID:nfHB5iOQ
- 随分安上がりな映画だ。
原作読んだら、それ以上のものは映画で得るもんないや。
検事や裁判官が立場上、そうとは言えないが心情的には味方だというのを
出しすぎて臭い感じがした。
いつもピンボケで背景になる家族の表情も、わざとらしい
- 560 :名無シネマ@上映中 :2008/03/10(月) 13:44:11 ID:NZ6K3Sm5
- 右寄りの映画かと思ったがそうでなくてほっとした。
途中、検事が岡田中将に、無線技師まで死刑にしたことに
ついて理由を聞く場面があったが、あそこでトルーマン大統領の
肖像写真を映したのは何を物語っているのか、ちょっと
ぞくっとした。chain of command だったか、それをたどって
責任を追及するならどこに(だれに)行き着くか…。
検事はそれによって岡田中将を救おうとしたが、岡田中将は
自分に裁量権があったことを主張してかわした。
下の者をかばったことだけがクローズアップされているが、
ここには岡田中将の覚悟の別の面がひそんでいるように思う。
それは仏教哲学によっても隠されている。
- 561 :名無シネマ@上映中 :2008/03/10(月) 14:38:43 ID:K2Z+zlQ4
- 上を守り、下を守って死んでいった、ってこと?
- 616 :名無シネマ@上映中 :2008/03/12(水) 23:32:50 ID:OC10PBtN
- この題材を扱ったのは評価できるが、映画としてどうなのよ・・・。
監督がNHKラジオに出演したときに「とにかく金が集まらなかった」と
発言していたが、映画を見て納得。
金がなかったのがありありと伺える映画内容だったな。
とにかく単調できついな。
序盤であまりの単調さに劇場を後にしたくなったが、連れが
いた為に我慢した。
中盤以降はどうにかみれて終盤では泣きそうになったwww
金がないから裁判所内のシーンだけで、回想シーンなし、ベタな演出、
下手糞な役者が何名か存在。
連れの二人は良かったと褒めていたが、俺は映画としては駄目だろうと
感じたよ。
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