『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』 最終回
 

芳子の夫,茂のパワハラに耐えた耕助には笑えます。
 

茂の事業がうまく行かず、大家族の中で、茂は、自分が芳子を泣かせたから、耕助がひとみを泣かせたら許さないと言ったのは父親のエゴに思えましたが、芳子も耕助にこだわる理由がわかりました。

 

 

 


 

 

苦労した芳子が、ひとみに苦労をさせたくないという思いが認知症になっても消えないようです。
 

しかし、ひとみを絶対一人にさせないと約束した耕助が、

ひとみより先に死んでしまったのは皮肉な結末でした。
 

 

ひとみが幻の耕助に対して、先に死んで怒っているという場面は泣ける場面です。
 

 

家族を残されたひとみが、どうやって乗り越えればよいのかわからず、

耕助を許さないと本音を吐き、

それでも耕助が残してくれた七実と草太が助けてくれたと感謝できたのは、

ひとみにとっては、救いでした。
 

 

 

ひとみはお願いだから七実に自分と同じ思いをさせないでと願うのがひしひしと伝わります。
 

他方七実は耕助への思いが消えず耕助の代わりを果たそうと頑張りましたが、

今更ながらも、耕助の存在の大きさを感じているようです。
 

 

 

 

幻の耕助は今の七実で最高、他人の評価はどうでもいい、家族が幸せならいい、

七実が自慢だと慰める姿に父と娘が10年の時を経てお互いに共感できたようです。
 

 

 

 

七実が耕助が買ったボルボを売ってしまったことに後悔して10年かけて自分の稼ぎでボルボを買い戻してたことで、耕助の努力に報いたと思います。
 

 

 

この家族と笑い続けると七実が誓う姿は、悲観は気分、

 

楽観は意志という原作者の言葉とおり、

 

障害を抱える家族の苦難の中でわらいを失わない限り、家族の絆は消えないと思います。