東京タワー 第7話 

 

透と耕二を信じて裏切られた由利(なえなの)が一番かわいそうでした。

 

純真な由利が、川野喜美子(MEGUMI)を、くそばばあと、ののしり、

 

茶わんを投げつける場面は迫力がありました。

 


しかも、大原耕二(松田元太)が、喜美子をかばうように、自分が悪いと由利に言い訳したのは、

火に油を注ぐ結果になりました。

 

 

 

 


由利にしてみれば、嘘でもいいから、

耕二が、喜美子に弱みを握られて誘惑されたと言って欲しかったと思いますが、

 

そうではなくて、耕二が自分から喜美子になびいたと言い訳したのは、

由利にとっては自分が喜美子より女としての魅力がないと、侮辱されたようなもので、

それが理解できない耕二は、由利をおとしめてしまったのが思慮が足りないです。

 


一方、透(永瀬廉)はすべてを失った耕二がうらやましかったのは、

少なくとも自分よりは、耕二が、欲望を果たせるだけの行動力があって、

 

自分が詩史(板谷由夏)にとって、中途半端な存在だと気付いたからだと解釈します。

 

 

 

 


透が軽井沢で人目も気にせず、詩史と手を握って歩くと、甘美な世界に2人だけが存在しているみたいな幸せに浸るのは虚構にも見えます。

 


そして、詩史をひざまくらにして本を読む透は、もっと早く詩史に会いたかったと思う聖母に甘える少年のように見えました。

 


しかし、詩史は自分でも信じられないくらい、透が大好きといいながら、

透の未来に嫉妬しているという言葉は意味深でした。

 


それは、ただ自分が透よりも先に老いていく運命だけでなく、

透との関係は永遠ではない、

透には別の誰かとの愛が待っているという、

透とは、かりそめの関係を意味する言葉に聞こえます。

 


その証拠に、別荘に英雄が来ると、不思議なほど冷静な詩史が、

一旦、透をバスルームに隠れさせ裏口から追い出したのは、所詮、透は、詩史の密かな、なぐさみ物としての存在だと痛感したことからも、わかります。

 


次回8話、透は詩史に秀雄を捨ててと頼むようですが、

詩史が秀雄を捨てることが出来るのか見ものです。

 

一方、耕二は、喜美子から出会わなければよかったと言われて、

そんなことを言わないでと再び、喜美子に迫るのが驚愕です。

 

耕二は就活会場で再会した由利に、不倫をののしられて、とんでもない復讐を受けると予想します。

 

 

『東京タワー』ドラマ 第7話見逃し配信 無料再放送&ネタバレ 感想  | 映画、ドラマが好き! (ameblo.jp)