早見和真の同名小説を高橋海人主演でドラマ化。
テレビ東京開局60周年連続ドラマ 「95(キュウゴー)」
『95』 第4話について
広重家のリビングで秋久、父・高志、姉・淳子が朝食中です。
テレビで、オウム真理教教祖・麻原彰晃逮捕のニュースをみています。
雑誌を読みながら食事をしている淳子を、父親が注意して、雑誌を取り上げて、怒ると、
怒りの矛先を秋久にむけて、
私よりも秋久の心配をするようにと言い返し秋久がタバコを吸っていると告げ口しました。
キッチンで話を聞いていた母・悦子が淳子に近寄り、頬を叩きました。
それを見た秋久は驚きました。
母は秋久のことを品行方正で学業も優秀だと信じていたので、星学に通う子がタバコなんか吸うわけがないと言い切りました。
淳子は母の顔を睨みつけました。
母は「鈴木大臣のお孫さんと同じクラスになったんでしょう。もう話はしたの?」と上機嫌で尋ねると、秋久は頷きました。
一緒に人気雑誌『ストフリ』に載っていることや、親しい友人で、豪邸に招かれたことなどを話したら大喜びするだろうと思いました。なぜ、話さなかったのでしょう?
昨夜、人気モデル・宝来と飲むことになり、宝来は強引に秋久の家に来ました。
家には両親はおらず、姉が一人でいました。
上がり込んだ宝来は好き勝手なことを言って蔑み、『ストフリ』を愛読していて、宝来のファンでもある秋久の姉・淳子にまで手を出す始末でした。
昨夜のことで心が傷つき、元気なく学校の廊下を歩いていると、『ストフリ』を見た女子高生たちが秋久を憧れの目で見て、中には、声を掛けてくる女の子もいます。
それらには応じることなく教室に入ると、ここでも女の子に囲まれ、サインを求められましたが秋久は立ち上がって、その場を離れました。
今は、女の子たちに騒がれることが嬉しくないようです。
帰り道、自販機でタバコを買っていると背後から男子に声を掛けられました。「Qさんですよね。自分は1年生の栗田健吾です」と自己紹介しました。
秋久がタバコをくわえて歩き始めると、栗田は後を追ってきて、チームに入れて欲しいと頼みました。