「猿の惑星」シリーズ、各作品の魅力を紹介

『猿の惑星』シリーズは、その斬新な設定と深い社会的メッセージで、長年にわたり多くのファンを魅了してきました。この記事では、シリーズの映画を観る順番と、それぞれの作品が持つ独自の魅力について詳しく解説します。

・オリジナル版シリーズ

オリジナル版『猿の惑星』シリーズは、1968年から1973年にかけて5作品が公開されました。これらの映画は、当時の社会問題を反映しつつ、人間と猿の逆転した関係を通じて、人類自身を見つめ直す鏡として機能しています。

  1. 猿の惑星 (1968年)

     

    • この第一作は、宇宙飛行士が未来の地球に不時着し、知能を持つ猿に支配された世界を描いています。衝撃的な結末は、今なお多くの議論を呼んでいます。

       
  2. 続・猿の惑星 (1970年)

     

    • 続編では、生き残った人間と猿たちの間の緊張が高まります。核戦争の後遺症に苦しむミュータントたちが登場し、物語に新たな次元を加えています。

       
  3. 新・猿の惑星 (1971年)

     

    • この作品では、猿たちが現代の地球にタイムトラベルします。彼らの存在が、人間社会にどのような影響を与えるのかが描かれています。

       
  4. 猿の惑星・征服 (1972年)

     

    • 猿たちの反乱が始まり、彼らが人間に対して立ち上がる様子が描かれています。この映画は、抑圧された者たちの闘争を象徴的に表現しています。

       
  5. 最後の猿の惑星 (1973年)

     

    • シリーズの最終作では、猿と人間の最後の戦いが描かれます。平和への希求と破壊のサイクルが、感動的なクライマックスへと導かれます。

       

・リブート版シリーズ

2011年から始まったリブート版は、オリジナルシリーズの前日譚(ある物語よりも前に起きていた出来事)として位置づけられ、猿の知性の発達と人間社会の崩壊を描いています。

  1. 猿の惑星:創世記 (2011年)

     

    • 猿の知性が人間に匹敵するようになるきっかけとなる科学実験が描かれています。猿と人間の関係の変化が、感動的に描かれています。

       
  2. 猿の惑星:新世紀 (2014年)

     

    • 人類がほぼ滅亡した後の世界を舞台に、猿と人間の新たな関係が築かれます。猿のリーダー、シーザーの成長が中心となります。

       
  3. 猿の惑星:聖戦記 (2017年)

     

    • 猿と人間の最終的な戦いが描かれ、シリーズの壮大なフィナーレを飾ります。猿たちの自由と独立をかけた戦いが、迫力ある映像で描かれています。

       

「猿の惑星」シリーズ、観る順番とその理由

シリーズを最も楽しむためには、公開順に観ることをお勧めします。オリジナル版を先に観ることで、リブート版で描かれる出来事の背景や意味が深まります。また、リブート版は技術的な進歩により、よりリアルな猿の表現が可能になっており、物語の感動を一層引き立てています。

 

『猿の惑星』シリーズは、単なるエンターテイメントを超えた深いメッセージを持つ作品です。社会的な寓話としても機能し、観る者に多くの思索を促します。この記事が、シリーズを新たに観る方、または再観する方の参考になれば幸いです。シリーズを通じて、人間性とは何か、文明とは何かについて考えるきっかけを提供してくれるでしょう。

 

 

・番外編、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(2001年)

 

 

 

ティム・バートン監督による『猿の惑星』は、2001年に公開された映画で、オリジナルの1968年版を現代的な視点で再創造した作品です。この映画は、リメイクというよりは「リ・イマジネーション」と位置づけられており、猿が人間を支配するという基本設定を除き、全く異なるストーリーが展開されます。

 

あらすじ: 西暦2029年、宇宙飛行士レオ・デイヴィッドソンは、磁気嵐によって未知の惑星に不時着します。そこは言葉を話す猿が人間を支配する世界でした。レオは地球に戻るため、冷酷な将軍セード率いるゴリラの軍隊を出し抜き、禁断の聖域にたどり着く必要があります。

キャスト:

  • レオ・デイヴィッドソン大尉: マーク・ウォールバーグ
  • セード将軍: ティム・ロス
  • アリ: ヘレナ・ボナム=カーター

特徴: バートン監督の独特な視覚スタイルとダニー・エルフマンの音楽が、この映画の独自の雰囲気を作り出しています。また、特殊メイクアップアーティストのリック・ベイカーによる猿のメイクは、非常に高い評価を受けています。

ティム・バートンの『猿の惑星』は、シリーズの他の作品とは一線を画す独立した物語であり、猿と人間の関係性、支配と抵抗のテーマを新しい視点から探求しています。興味深いのは、この映画が受けた賛否両論の反応で、一部では最低リメイク賞などのネガティブな評価を受けながらも、そのビジュアルと演出は高く評価されています。興行収入も成功を収め、多くのファンに愛され続けている作品です。興味があれば、ぜひご覧になってみてください。

 

 

 

そして現在公開中の最新作がこちら・・・

猿の惑星/キングダム』:300年後の世界で繰り広げられる新たな“猿の惑星”

 

『猿の惑星/キングダム』は、映画史に残る神話的名作シリーズ『猿の惑星』の完全新作です。物語は今から300年後の世界で展開されます。

あらすじ

猿たちは絶対的支配を目論み、巨大な帝国<キングダム>を築こうとしていました。一方、人類は退化し、まるで野生動物のような存在となっていました。そんな世界で生きる若き猿ノアは、ある人間の女性と出会います。彼女は人間の中で“誰よりも賢い”とされ、猿たちから狙われていました。猿と人間の共存は不可能なのか。はたして、この世界で生き残るのは―。進化は本当に“彼ら”を選んだのか。この惑星に隠された驚くべき真実とは―!

監督と出演者

  • 監督: ウェス・ボール
  • 出演者: オーウェン・ティーグ, フレイヤ・アーラン

公開情報

  • 公開日: 2024年5月10日(金)

『猿の惑星/キングダム』は、シリーズの新たな一歩として描かれる作品です。ノアが出会った人間の女性に隠された秘密、そして進化の真実を追体験できることでしょう。ぜひ劇場でその驚きと感動を体感してください!