インド!


インド映画界のスーパースター、アーミル・カーンが製作し、自らもクセの強いプロデューサー役で出演。
主演のインシア役のザイラー・ワシームは、同じくアーミル・カーンのアマレス映画「ダンガル」にも出てましたな。

厳格すぎる父のいる家庭で育った娘。
歌手に憧れるも「女が余計なことをするな」な古き悪しき考えを持つ父。

とてもインドらしい映画だなと。
まだまだ男尊女卑が色濃く。
お腹の子が女の子だと分かっただけで、堕ろせとかいう狂った身内もいて。
きっとこれくらい、いやこれ以上に厳しい父親はもっといて
これ以上に虐げられ、怯えながら暮らしている嫁娘ももっといて。

この映画は、夢を持った女の子が、現状を打破してどう夢を紡ぐかという話でありながら
女性が男性の作る檻を、どうぶち破るかの物語でもありました。

面白かったんですけどね。
「ベタを盛大に壮大にやる」
でお馴染みのインド映画からしてみたら、ややおとなしめだったかなと。

とはいえ、アーミル・カーンのトリッキー過ぎるキャラには笑っちゃいましたし。
ラストもビシッと決まってましたけどね。

最近のインド映画、突き抜けて面白いのが多かったもんで
他の作品へのハードルも、自然と上がってしまっていたようです。