石橋静河さん!


銀杏BOYZさんの楽曲を基に岡田惠一さんが書いた小説が原作です。
監督は菅原伸太郎さん。

まさにザ・青春恋愛映画という感じで。
好きですね。この淡さ。
手の届かないところにいた学生時代のマドンナが、時を経て地上に舞い降りてきてくれたかのような。
男にとって最高のやつ。

石橋静河さんがすごくいいんす。
主人公コウタが、少しずつ縮まる距離に有頂天なのに対し
微笑みながらもずっとどこか遠くを見ているような。
でも、その遠くに飛んで行きそうなところを、コウタに引き止めてもらっている感じもちゃんと出ていて。
その二人の距離間が、とても切なくて。

ただ、主人公のコウタか、言い方が少し難しいのですが、少しだけ頭が弱い青年の役で。
僕は、フィクションの映画でコウタのような人が、主役やキーマンに置かれている時、どうしても意味を考えてしまうのです。

愚直で真っ直ぐな青年にしたかったから、そういう設定にしたのだろうか。
ならばそれは、あまりに安易ではないだろうか。
コウタだって聖人や天使ではない。
泥臭い欲や怒りもあるはずなのに。
なんだかそこが引っかかってしまって。

コウタを演じる古舘祐太郎さんは熱演されていて好感が持てたんですけどね。
演者さんではなく、脚本・演出上のことに引っかかっただけです。

もちろんこれは好みですから。
気にならない人はならないでしょうけど。

余談ですが、ちょこちょこと著名人がカメオ出演的に出演されております。
エレキコミックの二人が出てきたのには驚きました。笑