俺はここの王!


個性的な殺し屋たちが集まるレストラン「ダイナー」。
そこを取り仕切る店主ボンベロ(藤原竜也)と
成り行きでバイトをするのとになった、普通の女の子オオバカナコ(玉城ティナ)。

その設定はすごく面白かったんですけど。
そもそもボンベロのキャラが定まってなくて。
CMでも使われている「俺は〜!ここの〜!王!」のシーン。
あれ自体は藤原竜也さんぽくてめちゃくちゃいいんですけど
ああいう風な我の出し方をするところが、あそこしかないっていう。
恐らく監督さんの中でのボンベロが固まってなかったのかも。

店のルールも、もっと固めておくべきですし。
僕の好きな「ジョン・ウィック」という映画があるのですが
いろんな怨恨やしがらみがあるアウトローたちは、そこにでてくるホテル内では何もしないっていうルールを厳守してて。
まずそういうのがあってこそ、こういう映画は成り立つんじゃないだろうか。

流されるように生きてきたカナコの成長が見て取れたのは良かったですけどね。
僕は入り込めなかったです。