がんばれリアム!


『リアム16歳、初めての学校』
ホーキング博士のようになりたい16歳の男の子リアム(ダニエル・ドヘニー)は、母親クレア(ジュディ・グリア)の方針で学校には通わず。
自宅でクレアから英才教育を受け続け、ある日、高卒認定試験を受けるために公立高校へ。
しかしそこで見かけた義足の少女に恋をしたリアムは、わざとテストを失敗し、その高校に通えるように画策するが…。

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監督はカイル・ライドアウト。

いや土台は面白いんですけどね。
学校に対して強い偏見を持つ母に、家で徹底的に英才教育をほどこされたリアム。

初めて通うにはハードな、かさつな公立学校でカルチャーショックを受けつつも
恋した女の子に何とかアプローチしようと四苦八苦。
子離れできず、無菌状態で育てていた母は、そんな息子を見てて気が気じゃなく…。

正直、両極端なんですけどね。
公立だからって、ここまで乱れてないでしょうし
母は母で、息子への愛が行き過ぎて、ちょっと異常なレベル。
(心配だから私も一緒に大学に通うとか言い出すタイプ)
いやほんと、観てて気持ち悪くなっちゃいましたよ。笑

でも、そんな母の強烈な縛りから必死にもがき逃れ、成長するリアムを観ているのが楽しかったんですけどね。

校長が、長期休養してる女子生徒の代わりにリアムを学校に入れるという謎の提案をしたもんで、物語がややこしくなってしまって。
コメディとしては楽しかったですけど、ちょっと現実味がなくなってしまったのが、僕は残念でした。

学校にきちんと通っていても、道を踏み外してしまう人間はいるし
学校に通わなくても、真っ当な道を生きていける人間もいる。
結局は、本人の意識の持ち方なのだ。