ついに完結!


『アベンジャーズ/エンドゲーム』
アベンジャーズの奮闘むなしく、最強の敵・サノスにより、全宇宙の生命が半数になってしまった。
生き残ったキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)やアイアンマン(ロバート・ダウニー・ジュニア)たちは、敗北感にうちひしがれる。
しかし、大逆転のためのわずかな可能性が残されていることが判明。
生き残ったアベンジャーズのメンバーは再び集結し、サノスへの復讐のために動きだす…。

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監督はアンソニー・ルッソとジョー・ルッソ。

いやもう最高でした。

最高。

いわゆるこの「MCU」シリーズの第一作になった「アイアンマン」が2008年公開。
僕が映画館で映画を見るのにバカみたいにハマって通い出したのが2008年。
なんとラッキーなことに「アイアンマン」から「アベンジャーズ/エンドゲーム」までの21作、全て映画館で観ることができたのです。

正直言うと、その全ての作品が僕にとって最高だったわけではありません。
「アイアンマン」の当時の自分の感想を読み返してみても、特にテンションが上がってませんでしたし。
今では名物となった「おまけ映像」も、当初は嫌いでしたしね。

特に「アベンジャーズ」がお祭り的に始まってからは
メンバー単体が主役の映画に物足りなさを感じていたのですが。
他のヒーローを上手くサブ的に使ったり
なによりストーリーに厚みをつけて、そこも途中からきっちり修正してきて。

「ドクター・ストレンジ」「ブラックパンサー」「アントマン」
などの、後半からの参加メンバーの映画は
アベンジャーズ参戦への名刺代わりとするには、もったいない程のクオリティの高さ。

さらに、それぞれの作品に登場する女戦士たちの凛々しいこと。
(特にマイティ・ソーのヴァルキリーや、ブラックパンサーのオコエ、ドクター・ストレンジのエイシェント・ワンが好き)
その辺りのキャラが好きな人には、最高にしびれるシーンもありますよ。エンドゲームに。

確実に能力的に落ちる(人間だもの)であろう、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)やホークアイ(ジェレミー・レナー)にも、ちゃんとドラマと見せ場を作り。

登場人物の多さにもかかわらず
それぞれきっちり「らしさ」を出しつつ触れていって。

最初は
「3時間もあるのか!」
見終わったら
「よく3時間でまとめたな!」
それぐらいの濃度密度。

「アイアンマン」という点から始まった物語。
いつしか蜘蛛の巣のように、いや銀河系のようにキャラクターとストーリーが広がって行き
それだけ壮大になった世界が、見事にこの「エンドゲーム」で大団円を迎えました。
(次のスパイダーマンの新作もありますけどね)

「ハリー・ポッター」など、シリーズ化して成功している映画はありますが
あくまでそれらは縦一本のストーリーとして。
これだけ縦横斜めに世界を展開して成功させた例は、もちろん初。
映画界にとてもとても大きな足跡を残し、これからの映画作りに、大きな一石を投じましたね。

いや〜、まだ余韻が残ってますで。ほんと。

今からでも遅くないよ。
いろいろ勉強して、映画館に急げ!