復活!ブギーマン!


『ハロウィン』
1978年。ハロウィンの夜に精神科病棟を抜け出したマイケル・マイヤーズは、ブギーマンとなって街中の人を惨殺。
唯一生き残った当時女子高生のローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)は40年間、再びブギーマンが現れる日に備えていた。
家族はそんなローリーを疎ましく思い、いつしか彼女は家族とも疎遠に。
そして事件から40年後のハロウィンの夜、精神科病棟から患者を移送する車が事故に遭う。
ブギーマンが再び街に放たれてしまう…。

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監督は「ボストン ストロング」などのデヴィッド・ゴードン・グリーン。

40年前、世界中を恐怖に陥れたホラー映画「ハロウィン」。
その続編。
ブギーマン復活です。

何が怖いって、とにかく殺すことに躊躇がなくて。
走らないのに神出鬼没。
ソンビマスクをかぶっているものの、奇しくもその夜はハロウィン。
異常者が包丁を持って街を歩いていても、誰も違和感を覚えないのです。
怖い。しんどい。

でもまあ、それだけならある意味でオーソドックスなホラー映画で終わったかもですが。
この作品は、ブギーマンの映画でもあり、40年前に生き残ったローリーの物語でもあり。

「ロッキー」からの「クリード」もそうでしたけど
同じキャストでやることの重みは、そのまま作品の重みに繋がるわけで。

40年に逃げ惑う少女を演じたジェイミー・リー・カーティス。
彼女が女優として歩んできた40年が、そのままローリーに乗せられたかのような迫力でした。

とはいえ、マイケルがローリーに簡単にやられるわけはなく。
二人の因縁は、街中を巻き込んで…。

もちろんホラー映画ですし、めちゃくちゃ怖かったんですが
人間ドラマとしても見応えがありました。