中身は子供のニューヒーロー!


『シャザム』
幼い頃に親とはぐれたビリー(アッシャー・エンジェル)は、身よりのない子達と共に、優しい夫婦に引き取られ暮らしていた。
しかし彼は、誰にも心を開かず、家でも学校でも孤立。
そんなある日、魔術師から選ばれ、突然一方的に救世主になる力を授けられたビリー。
「シャザム!」と唱えると、筋肉隆々の超人(ザカリー・リーヴァイ)に変身し、超パワーを発揮できるのだ。
しかし中身は子供のままのビリーは、そのスーパーパワーを使って、面白動画を撮るようなことばかりしてしまい‥‥。

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監督は「アナベル」「ライト/オフ」などのデヴィッド・F・サンドバーグ。
DCコミックスの異色ヒーローの実写映画化です。

ヒーローになりたいなんて、男の子なら誰でも一度は憧れる夢。
今は知りませんけど、僕の時代は男の子は特撮ヒーロー
女の子は魔女っこアニメにハマるのが相場でした。

そんな夢が、急激にかなったビリー。
そりゃウハウハですよね。
そのウハウハ感が、アホっぽく前面に出されてたのが、とても良かったです。

最近はヒーロー映画が溢れかえってますから
どれもやはり、他とは違った個性を見出だすことが大変そうで。

そんな中、スーパーパワーを持て余し、適当なことばかりやって、しっぺ返しにも遭うシャザムは、ある意味新機軸。笑
敵役との温度差がいい感じに出るんですね。この設定だと。

もちろん精神的な成長はありますけど
部活で仲間から孤立して自分を見つめ直し、ひとまわり大きくなって‥‥程度の成長。笑

いや、それがいいんですよ。
スーパーパワーを持ったからって、子供が急に達観されても、こっちが戸惑っちゃいますよ。

童心に返るとまでは言いませんけど
懐かしき少年心を思い出させてくれる、素敵な映画でした。

(4月19日公開予定)