半世紀ぶりの続編!


『メリー・ポピンズ リターンズ』
前作から20年後、バンクス家の長男マイケル(ベン・ウィショー)は家庭を持ち、2人の子供にも恵まれたが、妻を早くに亡くしてしまった。
祖父や父と同じロンドンの銀行で働くマイケルだったが、大恐慌のあおりで生活は苦しく、融資返済の期限も迫っていた。
あと数日で借金が返せないと、家を手放さなければならないところまできたある日。
自分たちが子供の頃に面倒を見てくれた魔法使いメリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)が、当時と変わらぬ姿で現れる‥‥。

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監督は「シカゴ」などのロブ・マーシャル。
コリン・ファース、メリル・ストリープなど、豪華キャストも。

半世紀前の名作の、リメイクならぬ続編ですから。
商業的無理矢理感が否めないなと思いつつも観賞したのですが。

これがまあ、ちゃんと面白かったんですよ。ええ。
メリー・ポピンズの、メルヘンいっぱいの登場シーンからやられました。
素敵なエンターテイメント映画だ。これは。

もちろん1964年の、前作の公開当時のことを、僕は知ってるわけじゃないですが
おそらくそのメルヘン溢れる映像と物語に、子供たちや大人までも、胸を高鳴らせたと思うのです。
だからこそ、今も名作の一本として数えられているわけで。

ところが、今や高度なCGで、本物さながらに何でも表現できてしまう時代になりまして
目がスレてしまい、ちょっとやそっとの映像では驚けなくなった人が、たくさんいると思いますが
少なくとも僕はこの「メリー・ポピンズ リターンズ」を観て、きっと当時の人が感じたのと同じくらいに、胸が高鳴りました。

決して表情を崩さず、レディとしての矜持をしっかりと持って。
涼しい顔で軽やかに魔法を使いつつ
たまにやらかすドジなところもおちゃめで。
そんなメリー・ポピンズを、エミリー・ブラントが、魅力たっぷりに演じておられました。

僕が前作を観たのは、めちゃくちゃ前で、もううろ覚え。
でもこのご時世、ネットで調べればあらすじは出てきますからね。
これから観る人は、そこは軽くチェックしておいた方が、より楽しめると思いますよ。

正直、名作のブランドに乗っかったビジネス続編だと思ってナメてました。
もちろん感想はそれぞれあるでしょうけど
少なくとも僕は、作り手側の「前作を越えてやろう」という意気込みを感じましたし
そこも含めて、僕は感動しましたね。


☆個人的見どころ
 ・メリー・ポピンズ登場
 ・お風呂
 ・街灯ダンサーズ