堤幸彦監督最新作。


『十二人の死にたい子どもたち』
安楽死を望む十二人の少年少女たちが、自殺支援サイトに導かれてある廃病院に集まった。
しかし集合場所には、すでに一人の死体があり、それを含むと十三人いることになってしまう。
聞いてたことと違う少年少女たちは、この中に犯人がいるかもと動揺。
自殺でなければならない人間たちもいて、犯人捜しが始まるが‥‥。

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監督は堤幸彦さん。
原作は沖方丁さん。

杉咲花さん、新田真剣佑さん、北村匠海さん、高杉真宙さん、橋本環奈さんなどなど
今をときめく若手俳優・女優さんが勢揃い。

それぞれのお芝居のぶつかり合いは、粗削りさを感じたりしつつも、そこがまた魅力的だったりもして。
なかなか見応えがあったのですが

これだけインパクトの強いタイトルですし
予告編でも、過激な部分をフィーチャーしていたので
「死にたいがために集まったけれども、そこにサイコパスが紛れこんでいて、順番に自分たちの意思とは全く違う消され方をして行き、皆が恐怖に震える」
的な物語を、勝手に予想をしちゃいまして。
サイコ・サスペンススリラーみたいなね。

結果的に言うと、それよりは全然マイルドでしたね。
沼かと思えば池だった、みたいな。

いや、作品単体として観たら、決して悪い映画ではないですし。
謎部分も、時系列が上手く仕込まれてありましたし。
それでもやはり、提示されていた情報と、結構かけ離れていたので
(完全な僕の思い違いなんですけど)

それぞれの自殺の動機や
なぜ見知らぬ集団での自殺を選んだのか、とか
理由が飲み込めないキャラもいて。
僕は深く入り込めませんでした。


☆個人的見どころ
 ・尾を引くラスト
 ・若手のぶつかり合い
 ・エンドロール