惨すぎる実話。


『シシリアン・ゴースト・ストーリー』
13才のルナ(ユリア・イェドリコフスカ)は、同級生のジュゼッペ(ガエターノ・フェルナンデス)に恋をしていた。
乗馬の練習で森に向かう彼を追い、手紙を渡して思いを告げたルナ。
その後、厩舎に向かった彼を待つが、ジュゼッペはそのまま戻って来ず、行方不明になってしまった。
数ヶ月後、父のいざこざに巻き込まれ、マフィアに誘拐されたらしいことが判明したジュゼッペ。
ルナは諦めきれず、ジュゼッペの捜索を続けるが、警察さえあまり協力的ではなく‥‥。

---------------

監督はファビオ・グラッサドニアとアントニオ・ピアッツァ。
実際にあった、マフィアによる少年誘拐事件から着想を得たラブストーリーだそうです。

映像の感じと
思春期の男女の物語という触れ込みで
さぞ淡く、おとぎ話のようなピュアな恋愛ストーリーなのかと思いきや

終わってみたら
とんでもねえグロ残酷な物語でした。

最初は、突然失踪した同級生を探す、思春期女子のけなげな姿に胸を打たれまして。
またこの娘が美少女で。
この子にとって、どうか良い結末がおとずれるようにと
ただ願うばかりだったのですが。

物語はこちらが思うようには進展せず
なんなら、全く進まず。
しかし、劇中の時間だけはどんどん進み。
状況はみるみる陰惨な方向へ。

どうなるのかと見守っていたら
まさかのとんでもない結末が‥‥。
正月早々、どえらい映画を選んでしまった。

実話?
本当に?

あまりにも不運な人生となってしまった若者の魂が
天国で穏やかに過ごせていることを祈ります。


☆個人的見どころ
 ・悲しすぎる結末
 ・あきらめない恋心
 ・美少女ヒロイン