ドキュメンタリーです。


『いろとりどりの親子』
ノンフィクション作家のアンドリュー・ソロモン。
彼は10年の歳月をかけて、約300組の親子に取材をする。
この映画は、彼の著書を基にし、自閉症やダウン症、JGBTなど、周囲とは異なる子供とその親とを追ったドキュメンタリーです。

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監督はレイチェル・ドレッツィン。

障害を持った人を芯にすえた映画はたまにありますけど。
正直、そんなに好きなジャンルではなくて。
なぜなら、どうしてもストーリー展開的に「泣かせよう。泣いてくれ」の方向に進む事が多いので。

しかし、ドキュメンタリーとなればまた別。
彼らの本音や素の表情を映し出してくれるからです。
それは明るい部分も闇の部分も。

いつの間にやら、僕も二児の父に。
生まれて来る前からも、生まれて来た今も
「もし子供に何かあったら‥‥」
という想像を、しない日なんてありません。
好き好んでそんな想像しないですよ。
勝手に頭をチラつくのです。

どの家族も、もうこの映画の撮影時期には落ち着いていて
ほぼほぼみなさん幸せそうだったのですが
そうなるまでの道のりが困難だったのは、言葉の端々や過去を思い出す時の表情からも伝わってきました。

結局、まわりがどう思おうが
決めるのは自分たちなんですよね。
幸せかどうかなんて。

こっちが幸せに暮らしていても
「大丈夫?かわいそうに」
なんて言葉をかけられると
「あれ?うち不幸なの?」
と、疑ってしまうのは当然。
大多数の人間は、まわりの目を気にして生きているのです。

そういう意味では
周囲からの好奇や憐れみの目が、最も厳しい困難なのかもしれません。
だからこそ、それすら乗り越えた親子の絆は強いのです。

ぶっちゃけた話
「困難があるから幸せだ」
なんてことはないと思ってます。
それは、なきゃないにこしたことはないはずですから。

でも
「困難はあっても、不幸ではない」
と言うことを、この映画の家族たちに教えられました。


☆個人的見どころ
 ・親子の絆
 ・ベビー
 ・結婚式