ホラー!


『ヘレディタリー/継承』
グラハム家の家長である老女のエレンが死去。
娘のアニー(トニ・コレット)は、母であるエレンに複雑な思いを抱いていたが、何事もなかったように葬儀をとりおこなった。
アニーの夫と2人の子供は、悲しみに暮れる。
しかし、エレンの死を機に、グラハム家では不可解な現象が起こるようになり‥‥。

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監督はアリ・アスター。
アニーの息子ピーター役のアレックス・ウォルフは、「ライ麦畑で出会ったら」での好演が記憶に新しいです。

ホラーでありながら、グラハム家にまとわりつく不可解な現象は何なのかに迫るサスペンスでもあり。
衝撃のラストには、口をポッカリ開けて見入ってしまいました。

序盤はゆるやかに、でもぞわぞわと。
「なんだかやだな~」なシーンの連続。
上手いですよね。
「嫌な気配」の作り方が。

中盤で、なかなかに衝撃の展開がまっておりまして。
そこは本当に驚きました。
正直、全く予想もしていなかった事態だったので。

それをきっかけに、雪崩式に悪霊側(と言っていいのか?)のペースに。

まさかの展開の連続に、笑っちゃいましたよ。
いやこれバカにしてるのではなくて。
正統派の怖いホラーって、笑えちゃうんですよね。

ただこれ、なかなかに賛否の分かれそうなラストで。
ラストでありながら、何かの始まりのような。
これから始まる物語の、第0章のような。

個人的にはあまり好きな幕引きではありませんでしたが
ガツンとインパクトの残るラストでした。


☆個人的見どころ
 ・まさかの交通事故
 ・遺品燃やすくだり
 ・継承