人の想い。


『ア・ゴースト・ストーリー』
田舎町の小さな家で幸せに暮らす夫(ケイシー・アフレック)と妻(ルーニー・マーラ)。
そんなある日、夫が交通事故で急死し、妻は悲しみに暮れる。
しかし、霊安室で横たわる夫が、シーツとともに起き上がり、我が家へ。
幽霊となった夫は、家族に気づかれぬまま、悲しむ妻の姿を見守り続ける‥‥。

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監督・脚本は「ピートと秘密の友達」などのテヴィッド・ロウリー。

なかなかに新しいですね。これはまた。
若くして事故死し
家族を案じて霊となり自宅へ。
しかし、いつしか「想い」だけが残り、時は経ち‥‥。

そうなんです。
主役が、物言わぬ幽霊という。

長い時間の流れにはまった幽霊。
気づけば途方もない時間が経ち、歪みへと。
彼の体感している時間を、こちらにも感じさせようという演出なのでしょうか。
我々は、霊となった夫が感じる、長い長い長い時間の目撃者となるのです。

人の想いの強さ
そして儚さ。
それだけに特化した映画ですよね。
すごくメッセージが強い。

でもきっと、監督さんにもいろんなタイプがあって
この監督さんは恐らく、全く観客に寄らないタイプで
「これ!」と思ったことを、飾らずに表現するタイプ。
だからこそ、そこに魅力を感じる人もいるのでしょうけど。

これは観る人を選びますね。
正直、僕は疲れてしまいました。


☆個人的見どころ
 ・想いの強さと儚さ
 ・幽霊仲間
 ・成仏