キムタク×ニノ!


『検察側の罪人』
若手検事の沖野(二宮和也)は、東京地方検察庁刑事部に配属されることに。
上司は、沖野の研修中の講師でもあり、エリートで人望も厚い最上(木村拓哉)。
ある日、二人が担当になった殺人事件の容疑者・松倉(酒向芳)が、過去に時効になった女子高生殺人事件の重要参考人だったことに気付いた最上。
最上はその被害者の女子高生と面識があり、今度こそ松倉に法の裁きを受けさせるべく、執拗に追及。
しかし、やりすぎとも思えるそのやり方に、沖野は疑問を抱き始め‥‥。

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「犯人に告ぐ」「クローズド・ノート」などの雫井脩介さんのミステリー小説が原作です。
監督は「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」などの原田眞人さん。

ジャニーズでも屈指の映画出演歴がある、木村拓哉さんと二宮和也さん。
なんと初共演なんですって。

これ、めちゃくちゃ怖い話ですね。
法を扱う人間は、「それを悪用しない」という絶対的な前提があるわけで。

マシーンのように完璧な検事の最上。
その心を揺るがす、悪夢のような過去の思い出。
少しずつ道を外れ、やがて暴走しだす最上。
キレ者の最上が捜査状況を捏造しようとした時、果たして止められる人間がいるのか。

一方、期待の若手検事である沖野。
憧れの存在でもある最上の不穏な動きに、いち早く気付くが。
最上と対峙するには、あまりに若く。

さらにそこに絡んでくるのが、吉高由里子さん演じる若手女性検事の橘。
実は彼女には別の目論見が‥‥。

見応えたっぷり!

しかし、その3人に負けず劣らずのインパクトを残したのが、容疑者の松倉役を演じる酒向芳さん。
これがまあ、抜群にキモいヤバいムカつく中年男を演じてらっしゃっていて。
ここからブレイクあるんじゃないですかね。マジで。

しかし、最上の選んだ手段には、見ていて納得行かない部分も。
ネタバレになっちゃうので言えませんが。
う~ん。

それはさて置きにしても
それぞれの登場人物の対決に重なるように、役者さんたちの演技対決も感じられて。
映画としての厚みをすごく感じられました。

果たしてこの物語には、どういった結末が待ち受けているのでしょうか。
気になる方は、ぜひ映画館へ。


☆個人的見どころ
 ・キムタクvsニノ
 ・怪演・酒向芳さん
 ・まさかの結末