阿部寛さん主演!


『のみとり侍』
越後長岡藩藩士の小林寛之進(阿部寛)は、藩主の気分を害してしまい「のみとり」になれと命じられる。
それは、猫の蚤とりを表向きにしつつ、望まれれば未亡人の床の相手もする裏家業だった。
貧乏長屋に引っ越し、新たな生活を始めた寛之進。
最初の相手おみね(寺島しのぶ)が亡き妻にそっくりでときめいたが、「下手くそ!」と罵られ落ち込む。
寛之進は、たまたま知り合った伊達男の清兵衛(豊川悦司)から、女の悦ばせ方を学ぶことに‥‥。

---------------

監督は「後妻業の女」「愛の流刑地」などの鶴橋康夫さん。
風間杜夫さん、大竹しのぶさん、伊武雅刀さん、松重豊さん、斎藤工さん、前田敦子さんなど、キャストも豪華!

阿部寛さんのコメディ芝居はもう、間違いないですね。
「テルマエ・ロマエ」が代表的ですが。
あのホリの深い濃い顔で、目をギョロロとひんむき
バカバカしいことに真剣に頭を悩ましている姿がもうおかしくて。

さらには豊川悦司さんも。
あの男前が、文字通り体を張って演じる「情けない男」は、そりゃ笑わずにおれませんよ。

そんなこんなで、序盤から軽快に笑わせてくれていたかと思いきや
気まぐれな藩主の言いつけを忠実に守り
のみとりに身を落とし、貧乏長屋暮らしを強いられたあげく
命まで取られようとする寛之進の姿が、だんだん切なく感じられてきて。

そこからどうなるのかと思いきや
終盤で予想外の急展開。
うぬぬ。
なぜそうなるのか、僕にはちょっと難しかったです。

あと、昔の日本を描いた作品で、たまにあるんですけど。
当時の口語をリアルに再現することによって、大事なところが分かりにくくなるっていう。
もちろん、自分の無知のせいでもあるので、恥ずかしいんですけど。
リアルさに重きを置くなら、せめて字幕が欲しかったです。


☆個人的見どころ
 ・よんぴー?
 ・のみとり屋夫婦
 ・うどん粉バトル