実話!


『ホース・ソルジャー』
2001年9月11日。アメリカ同時多発テロが発生。
その翌日、ミッチ・ネルソン大尉(クリス・ヘムズワース)は、対テロリストの最前線部隊に志願。
アフガニスタンに送られたミッチは、特殊作戦実行部隊12人の隊長に任命される。
反タリバンのドスタム将軍と協力し、テロリストの拠点マザーリシャリーフ制圧を託されたミッチの部隊。
しかしタリバンの軍勢は予想以上に大きく、さらには山岳地帯の険しい地形で、馬での移動を強いられて‥‥。

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監督はニコライ・フルシー。

主演のクリス・ヘムズワースは、そうです、あの「マイティ・ソー」!
残念ながら鉄槌はでませんけど。

あの人類史上最悪のテロの翌日。
愛国心を燃やして立ち上がったアメリカの若者が、どれだけたくさんいたことでしょうか。

そんな中の一人がミッチ。
家族と穏やかに過ごすはずだった彼が、反対する妻と子を説得して最前線に赴く熱い想い。
それは他の兵士たちも同様。
グッと来ましたね。

険しい山岳地帯で、馬を駆使しての戦闘シーンは迫力十二分。
頼りになるが気難しい地元の反テロ勢力を、体を張って従えていく姿は、神々しくもありました。

闇雲に突っ込んで行くように見えても
絶対に生きて帰るという強い意志が見えて。
それでも、二度と悲劇を繰り返さないために、ギリギリまで命を燃やす様は
祖国と家族への、強い愛。

男やで。
いや、「漢」の字の方のおとこやで。

ただ、相手がテロリストとはいえ、一方的に描いている戦争映画はあまり好きではなくて。
そりゃあテロリストたちの取った手段は、1ミリも認めることはできないですけど
歪んでいたとしても、彼らには彼らの考えがあり
中には、流れに逆らえないまま戦わされてる人たちもいるかもしれないですから。

僕はそこも観たかったです。
ただただ悪魔の集団を掃討して、それが成功したらアメリカの旗を立てて‥‥。
だけの映画であるなら、何となくフェアじゃないような気がして。
まあ、一昔前はそんな映画が多かったですけどね。

ともあれ、戦闘シーンの迫力と、兵士たちの熱い想いは
かなりの「映画映え」でしたよ。
こういう映画は、やはりちゃんと映画館と観ないと。


☆個人的見どころ
 ・ランチャーvs馬
 ・兵士たちの熱い想い
 ・ドスタム将軍!