お酒大好き!


『ウイスキーと2人の花嫁』
スコットランド・トディー島の住人たちは、お酒を愛する陽気な人たちだった。
しかし、第二次世界大戦の戦況の悪化で、お酒の配給が止まり、人々は落ち込む。
郵便局長のパトリック(グレゴール・フィッシャー)の娘のペギーとカトリーナは、それぞれ恋人との結婚を望んでいた。
しかし、ウイスキーで婚約式を祝う風習のこの島で、お酒なしでの結婚なんてありえないと、住人たちも反発。
そんなある日、大量のウイスキーを積んだ貨物船が、島の近くで座礁するという事故が起こり‥‥。

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監督は、「グッバイ・モロッコ」などのギリーズ・マッキノン。
イギリス映画です。

いや~、この映画いいですよ。
全体に流れる空気がめちゃくちゃ好きです。
気付けば、ず~っと笑顔で観ている自分がいました。

お酒が大好きな島の住人。
祝いがあれば酒を飲み。
仕事が終われば酒を飲み。
何もない日も酒を飲む。笑

そんな島から、お酒がなくなってしまう日が来てしまい。
火が消えたように、しょんぼりする人たち。

しかし、近隣でお酒を積んだ船が座礁するという、奇跡の大チャンス。笑
もちろん、そこから酒を盗むのは犯罪なのですが
いてもたってもいられなくなった住人たちのソワソワっぷりが、なんともいとおしく。
コソコソ酒を運ぶじいさんたちが、なんとも愛らしく。

敬虔なクリスチャンたちの島ですから。
もちろん、島の中には真面目な人もいて
酒を盗むなんて、もっての他だと。
本島からの調査も入りますし。
そんな目をかいくぐって、住人たちはお酒を盗み、乾杯することができるのでしょうか?

そして郵便局長のパトリック。
ウイスキーは飲みたいけれども、娘が嫁に行くのは、寂しくないわけがなく。
そんな父心の揺らぎが、このコミカルな映画の中での、なんとも言えない哀愁の味付けとなっておりました。

僕もお酒が好きなもんで。
このバカバカしい一大事を、より楽しく観ることができました。


☆個人的見どころ
 ・住人のソワソワ感
 ・まさかの裏切り者
 ・父心