ストップモーションアニメ。


『ぼくの名前はズッキーニ』
9才の少年イカールは、最愛の母を事故で亡くしてしまう。
引き取り手のなかった彼は、同年代の子供たちがいる施設に入れられることに。
まわりは、それぞれの問題を抱え、親と離れて暮らす子供たち。
イカールは、母のくれたニックネーム「ズッキーニ」を名乗って暮らすことにするが、なかなか打ち解けられず。
しかし、ケンカやトラブルを繰り返すうち、徐々に子供たちに連帯感が生まれて‥‥。

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監督はクロード・バラス。
これまでは短編を多く手掛けてきたそうです。

いわゆるクレイアニメのようなテイストなのですが
海外のこういう系の映画って、どうにもキャラクターがかわいくなくて。
この映画も、最初ポスターを観たときは、「おっ」と思いましたし。

でもね、とにかく作りが細かいんですよ。
子供たちの表情から、小さな機械の動きまで
びっくりするような細かいところまで、丁寧に描写してあって。

そういう部分を観ているうちに、だんだんと子供たちにも感情移入できるようにもなり。
いつしかすっかり子供たちの親のような目線で見守っている自分がいました。

子供にとって、親というのは絶対の存在であるわけですが
「親はなくとも子は育つ」
という言葉もありますからね。

親と離れて暮らしながらも
自分の存在意義を問いながらたくましく育つ子供たちに
子を持つ親として、いろいろ考えさせられました。

人間にとってきっと大事なのは
親であれ他人であれ、人との繋りであり
その繋がりが、時に人生の命綱になることもあるのですね。


☆個人的見どころ
 ・子供たちの絆
 ・細かすぎる描写
 ・ご機嫌お天気メーター