名作「ラ・ラ・ランド」のチームが再集結!
 
 
『グレイテスト・ショーマン』
貧しく育ったP.T.バーナム(ヒュー・ジャックマン)だが、持ち前のバイタリティで、富豪の令嬢チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚。
2人の娘にも恵まれ、家族仲も良かったが、生活は決して裕福とは言えなかった。
今までにないショーをと考えたバーナムは、身体的に奇異な特徴のある者たちを集め、サーカスを始めることに。
ショーは大盛況となるが、上流階級たちには相手にされず、近隣住民からも猛反発を食らう。
そんなある日、イギリスから天才オペラ歌手を連れてくることに成功した彼は、借金を背負ってアメリカ各地でショーを打つが‥‥。
 
---------------
 
監督はマイケル・グレイシー。
ザック・エフロンやレベッカ・ファーガソンもええ役で出てますよ。
 
いや~、最っ高のエンターテイメント映画でした。
この映画を映画館のスクリーンで観る贅沢。
配信を待って、スマホやタブレットで観るのはもったいないですよ。
 
P.T.バーナムという、実在の興業主がモデルだそうです。
彼は、いわゆる「見世物小屋」のはしりのようなものを作った人だそうで。
実際はどうだったのかは知りませんが
この映画では、そういった人を、ただ見世物のようにしているのではなく
映像と音楽と演出で、最高のダンスシーンにしてありました。
まるで夢の中のように幻惑的で、力強く、そしてとにかくカッコ良い!


ミュージカル映画なんで。
各所に散りばめられた歌パートは、どれもこれも余すところなく見もの。
「なんで歌いだすねん」
と、ベタなツッコミを入れながらも、いつしかどっぷり引き込まれておりました。
 
ショーのパートが素晴らしいのは置いといて
肝心のストーリーは。
 
バーナムの、とどまることのない野心。
そして、本当に大切なものと、傷つけてしまった人たち。
虐げられてきた者たちの悲哀と諦め。どん底を知る人間の強さ。
いろんな立場と感情が絶妙に入り混じって
支流がどんどん交わり、1本の大河のうねりになるような。
そんな勢いとパワーを感じました。
圧巻。もう圧巻。
 
特に、それまで隠れて生きてきた演者たちが、胸を張って人前で歌い踊るシーンには、本当に胸を撃たれました。
請われて行ったところだけが居場所ではないのだ。
誰であれどこであれ、背筋を伸ばして胸を張れば、そこが自分の居場所になるのだ。
 
個人的にはなんですけど、やはりミュージカルそのものに違和感を持ってる部分もあって。
楽しかったり嬉しかったりで歌いだすのは分かるんですけど
悲しい時に歌い出されると、ちょっと笑っちゃうんです。
そこはもう、僕個人の感覚なんですけどね。
 
ミュージカル映画が、新しい時代に入ったような
それを実感できるシーンが、いくつもありましたし
映画館でやってる間に、もう1回観ておきたいすなあ。
 
ってか、感想を書いてるうちにまた観たくなってきた!
 
 
☆個人的見どころ
 ・恋に堕ちるとこ
 ・ジェニー・リンドの歌
 ・象さん