6人の殺人犯‥‥。


『羊の木』
過疎が進む港町・魚深市に、6人の移住者がいるということで、上司から担当を命じられた市役所職員の月末(錦戸亮)。
実は彼らは全員殺人犯で、自治体による新しい仮釈放者受け入れ制度によるものだった。
しかもそれは住人たちに知られてはならないという決まりがあり、事実を知るのはその上司と月末のみ。
そんなある日、港の近くで死因不明の遺体が発見される。
それをきっかけに、静かな港町に不穏な空気が流れ出して‥‥。

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監督は、「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」などの吉田大八さん。

原作はなんと、山上たつひこさん×いがらしみきおさんのコミック。
「がきデカ」×「ぼのぼの」!
ですが、ギャグっぽい要素はない、シリアス系映画でした。

序盤からの不穏な空気が、たまらなくザワザワ感を煽ってくれまして。
移住者を駅に迎えに行けと言われただけなのに、普通ではない見送られ方をしている人間ばかり。

さらにその6人も、それぞれ違った空気をまとっていて。
演じるのも、北村一輝さん松田龍平さん市川実日子さんなどなど、曲者の役者さんばかり。(良い意味ですよ)

中でも優香さんが
優香さんが
めちゃくちゃエロい!
自然とエロさをかもしだしている女性ってたまにいるじゃないですか。
それって何かアピールしてます?してない?嘘でしょ!的な。
まさにそれ。
めちゃくちゃ体を張ってらっしゃって、エロさと共にカッコ良さを感じました。

そんな6人が紛れ込んだ、過疎の町。
不穏な空気が広まっていくのかと思いきや
思いの外、6人が絡まって行かず。
こちらが期待していた方向ではなかったですね。

ひょっとしたら、映画の尺ではたりないのかも。
もう少し6人の、怪しげな動きをじっくり見せてもらってからの、次の展開が観たかったです。

クライマックスは、まさかの結末で。
これは予想外でした。
予想外過ぎて笑っちゃいました。いや本気で。

殺人って、大罪ですからね。
そこを踏み越えてしまった人間たちの物語ですから。
一生背負っていく覚悟の人間、屁とも思ってない人間、悔いてはいてもまた犯しそうな危うい人。それぞれ。
僕としては、その人たちがどう絡み合っていくのかを、もう少し観てみたかったです、


☆個人的見どころ
 ・エロい優香さん
 ・まさかの決着
 ・月末も悪いやん