ディズニー・ピクサー最新作!


『リメンバー・ミー』
過去のある出来事が理由で音楽を禁じている家族に生れた少年ミゲルは、実は音楽が大好き。
先祖が家族に会いに来るという「死者の日」に音楽コンテストがあることを知り、出場を決意。
伝説であり憧れのミュージシャン・デラクルスの霊廟に忍び込み、飾られたギターを奏でた瞬間、ミゲルは死者の国へ引き込まれてしまう。
そこで出会ったのは、家族と同じく音楽を嫌う自分の先祖たちで、現世に戻る条件は、二度と音楽をやらないこと。
ミゲルが困っていると、へクターという怪しいガイコツが近づいてきて‥‥。

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監督は、「トイ・ストーリー3」などのリー・アンクリッチ。

とにかく楽しい!
テーマパークのような死後の世界と
そこのキャラクターのような死者たち。
ふんだんに盛り込まれた、ガイコツギャグ。笑
素晴らしい映像を、小さな笑いに惜しげもなく使うところがグーっす。笑

生と死を扱った映画で、ここまで「怖くない」映画は過去になかったかも。
子供にも優しいすな~。

最初はワチャワチャ
気付けばハラハラ
最後にホロホロ。

このパターンに何回やられるんだ!
いや、このパターンだと分かっているのに
毎回新鮮な気持ちで楽しませてくれるのが、本当に凄いです。

最近のディズニー・ピクサー映画には、伝えたいテーマが多分あるのですが。
今回は「先祖への感謝」なんでしょうね。
「死者の日」って何か怖そうですけど、いわゆる「お盆」なんで、日本の感覚にも近いのかも。

何気におろそかにしがちのことなんですけど
やはり両親、祖父母、曾祖父母、その両親と、そのまた両親と‥‥
そこから繋がれた、自分の命ですから。
先祖があっての自分だと、年に一度はちゃんと感謝しようよと。

「人は二度死ぬ」
と言うのは、誰が言い出したことなのだろうか。
一度目に肉体が死に。
その人の存在が現世で忘れ去られた時、二度目の死が。

あの世で長生きするためには(?)、現世で家族を大切にし
あの世に旅立った家族に、感謝の想いを持ち続けることが大事なんだということを
説教くさくならず、なんてポップに楽しく表現するのだろうと。
気付けば涙が。

そして吹き替えでミゲル役を演じた、13才の石橋陽彩君。ひいろ君と読みます。
これがなんと
めっちゃくちゃ歌がうまい!

アニメだけでなくミュージカル映画の吹き替え版は、いくら上手いと言っても、歌パートで物足りなさを感じることが少なくないのですが
字幕版を観たわけではないですけど
確実に負けてないでしょうね。
フォルダー時代の三浦大知さんを見た時くらいに驚きました。いやほんとに。

「どうせおもしろいんでしょ」
と、勝手にハードルを高く上げてしまいがちなディズニー・ピクサー作品なのですが
サクッと越えられてしまいました。素敵だ。


☆個人的見どころ
 ・家族への想い
 ・ポップなあの世
 ・ミゲル(陽彩君)の歌!

(3月16日公開予定)