あれから10年後‥‥。


『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』
Dr.ヘル率いる地下帝国の機械獣軍団を撃退し、地球滅亡の危機を救ったマジンガーZとパイロットの兜甲児たち。
10年後、兜は父と同じ科学者の道を歩み、光子力研究所の責任者に。
グレートマジンガーのパイロット・剣鉄也は、軍に入って地球の警備にあたっていた。
ある日、富士山の地中で、巨大な構造物と生命反応を発見。
それを機に、殲滅したと思われた機械獣軍団が、光子力研究所に襲いかかり‥‥。

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監督は、「プリキュア」「ワンピース」などの劇場版を多く手がけている志水淳児さん。

いやー、良かった。
本当に良かった。

若い子が観て、楽しめる映画ではないかもしれない。
いや、若い子は楽しめないです。(きっぱり)
かつて少年だった、今おじさんのための映画です。

僕の年齢では再放送なんですが、やはり幼心にすごく焼き付いているロボットアニメで。
小型の飛行機に乗り込み
「パイルダーオン!」
のシャウトと共に、でかいロボットの頭部にドッキング。
禍々しい敵ロボットを、「どこに何発収納してんねん」な、ド派手なミサイルで迎撃。
武器を出す時は、必ず武器名を大声で申告!笑
いや~、興奮しました。

もう四十半ばのおじさんですから。
もっと凄い映像の、もっとスタイリッシュなロボットが出てくるアニメは、アニメファンならずとも、そこそこ観てきております。

新しいロボットアニメならば、そんな大人のスレた目で観てしまうのですが
なんせ相手はマジンガーですから。
そんなスレた眼鏡は一瞬でカチ割られ
かつてのキラキラした少年心を呼び覚まし
あの頃に味わった興奮を、あの頃の気持ちのままに味合わせてくれました。

かつてのデザインのまま、余計な装飾を施してなかったのも良かったですね。
機械獣たちも、かつてのように無骨なままに。

オープニング曲は、水木一郎アニキの新録バージョン。
エンディング曲は、吉川晃司アニキが歌い上げるバラード。
これがまたどちらも良いんですよ。
Wアニキのツインボーカルも、聴いてみたかったなあ。

昔のブランドで一儲けしようなんて、ぬるい続編じゃなかったです。
かつてのマジンガーを知らない世代に全く媚びない、昭和のアニメの無骨な魂が、この作品にはありました。

あの頃は良かったなあなんて、感傷に浸るのは好きではないんですが
あの頃のテレビアニメは良かったなあ。笑

(フォローしときますけど、今のアニメも良いよ)


☆個人的見どころ
 ・マジンガー躍動!
 ・Wアニキ熱唱
 ・恋の行方も‥‥