パート2!


『キングスマン ゴールデン・サークル』
ロンドンの高級スーツ店の裏に拠点を置く、独立諜報機関「キングスマン」。
ある日、本部とエージェントたちが同時に奇襲を受け、壊滅状態に。
それは、ポピー(ジュリアン・ムーア)率いる麻薬組織「ゴールデン・サークル」の仕業だった。
生き残ったのは、まだ入ったばかりのエグジー(タロン・エガートン)と、教官兼メカ担当のマーリン(マーク・ストロング)の2人のみ。
2人は、同盟組織である「ステイツマン」の手を借りるべく、アメリカに渡ることに‥‥。

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監督・脚本は、前作に引き続きマシュー・ボーン。
「キック・アス」と言い、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」と言い、この監督の映画はいつも楽しいです。

好きなんですよ。キングスマン。
まず設定がたまらんすよね。
国に属さない、独立諜報機関。
エージェントの数は決まっていて、いなくなれば補充。
体術、武器の扱いはもちろん、政治・経済・雑学、ありとあらゆる知識と、テーブルマナーまで完璧に求められて。

さらに、数々のスパイアイテム。
今時は、超小型コンピューターでピコピコやるのが主流だったりするのですが
まさかの傘とアタッシュケース!
このダサかっこ良さ。
少年心をくすぐられないわけありませんがな。

今作は、2作目にして最強の敵・ポピーが登場。
キングスマンも壊滅の危機に。
演じるのは、ジュリアン・ムーア。
潤沢な資金力を持ち、圧倒的恐怖で支配する麻薬組織の女ボス。
これがまあ、いい感じに狂ってまして。
上品ぶった下品なおばはんを、見事に怪演。
いや~、鬱陶しかった~。(良い意味)

そこで手を貸してくれるのは、兄弟組織のステイツマン。
あくまで紳士的なキングスマンに対し
アメリカ的な雑っぽさ満開のステイツマン。笑
コードネームからしてもう。
シャンパン、ウィスキー、テキーラ‥‥雑!

トランプ大統領を完全に皮肉った、イカれた大統領が登場したり
あのスーパースター、エルトン・ジョンを、本人役で出して雑に扱ったり。
とにかく痛快でした。

肝は、前作で凄絶な死をとげたハリー(コリン・ファース)の再登場。
(予告編でも出てましたので、ネタバレではないですよ)
頭を撃ち抜かれて死んだはずの彼がなぜ?
この辺りのくだりは、ちゃんと前作をチェックしておかないと分からないので、ご注意を。

前作に引き続き、グロい場面をポップに見せるシーンも多々あったのですが
その辺に関しては、僕はそんなに好きではないです。笑

残念だったのは、チャニング・テイタムの無駄遣いですね。
あれだけ動ける人なのに、ほぼアクションなし。
でもこれは、次への布石なのかな。
もろもろ含め、次作がまたさらに楽しみになりました。
ってか、次作あるんですよね?
絶対頼むよ!


☆個人的見どころ
 ・生きていたハリーの謎
 ・ジュリアン・ムーアの狂いっぷり
 ・雑な扱いのエルトン・ジョン