氷菓?


『氷菓』
神山高校に入学した折木奉太郎(山崎賢人)は、廃部寸前である古典部に入部。
ただ、古典部OBであり、卒業後に海外を放浪している姉に指示されてのことで、本人は乗り気ではなかった。
その古典部にいたのは、同じ新入生で好奇心旺盛の千反田える(広瀬アリス)。
千反田は、幼い頃にあった叔父とのやりとりの謎を解くために、そのヒントが潜むこの古典部に入部していた。
省エネ主義で面倒くさがりの折木だが、千反田の勢いに押され、なぞときに協力することに‥‥。

---------------

監督・脚本は安里麻里さん。
米澤穂信さんの小説が原作で、アニメ化もされているそうですよ。

学園に潜む謎。
面倒くさがりがゆえに、想像力と推理力が半端ない男子生徒と
好奇心旺盛でアクティブな女子生徒。
こりゃ面白そうな謎解き学園ミステリー物だと思ったのですが。

謎の大きさに対する、演出が振りかぶり過ぎなのではないかなと。
確かに、千反田にとっては、大事なことなのかもですが
学園にとっては、さほどのことではなく。
それを、連続殺人ミステリー物のように、丁寧に大仰に進まれると、僕の中でじれったさが勝ってしまって。

しかも、叔父も叔父で、そんなに?
と思うような理由で、えらいことに。
いや、確かに酷いんですけどね。
ネタバレなので言えないですけど。

広瀬アリスさんは生き生きしてるし
山崎賢人さんの、気だるくも頼まれると断れない役柄も良かったんですけど。
他の部員2人は、せっかくいるのにあまり見せ場がなく。
鍵となるOGの人も、突然出てきた感が。

ならば、逆にいろいろ端折って
もっとライトに、ポポーンと展開してくれた方が、僕は楽しめたかもです。

全体の雰囲気は決して嫌いじゃないんですけど
なんだかいろいろもったいなかったです。

個人的には、「氷菓」よりも、ポスターにある「謎解きは手短に」の方が、この映画のタイトルっぽくていいなあと思いました。余談っす。


☆個人的見どころ
 ・キラッキラな千反田の瞳
 ・英雄か?はたまた?
 ・氷菓とは