まさかの続編!


『ブレードランナー2049』
2019年。レプリカント(人造人間)捜査官「ブレードランナー」のデッカード(ハリソン・フォード)が、突如行方不明に。
2022年には、アメリカ西海岸で大規模な停電が発生。
それをきっかけに、世界は食物供給の混乱など危機的状況に陥るが、開発された遺伝子組み換え食品で危機を脱する。
そして2049年。
ブレードランナーのK(ライアン・ゴズリング)は、新たに起こった事件の捜査のため、行方不明のデッカードを追うことに‥‥。

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今も根強いファンが多いSF映画の名作「ブレードランナー」。
35年の時を経て、なんと続編が。
監督は、「メッセージ」「プリズナーズ」などのドゥニ・ヴィルヌーヴ。
前作の監督リドリー・スコットも、製作総指揮に名を連ねております。

35年ぶりの続編ですが、設定は前作の30年後です。
微妙な違い。

よくある「前作を観てなくても大丈夫ですか?」な、映画ではないです。
がっつり観てないと、恐らく全く理解はできないですね。

しかも、前作にどれだけ思い入れがあるかで、この作品の見方と評価が全く変わってくるかと。
その独特の世界観とストーリーで、SF映画の世界に衝撃を与えた「ブレードランナー」ですから。

あの日本であって日本でないような異質な世界観は、映像技術の進歩とともに、さらにパワーアップ。
前作の主人公デッカードが、そのまま年をとって現れてくれるのも嬉しいっすね。

そして、新たな主人公Kの存在。
彼はなぜ執拗にKを追うのか。
Kの30年には、いったい何があったのか‥‥。

すごくハラハラしながら見守っていたのですが、どうにも展開がゆったりで。
そこに30年の重みを乗せたのかもですが
僕としては、ちょっとじれったかったです。

終盤には、驚きの展開が。
その時のKの顔が、なんとも印象的でした。
展開がじれったいと言いましたが、観れば観るほど新しい発見がありそうですね、この映画。

なんとなく、続編があってもおかしくなさそうなラストでしたが。
次もまた35年後やったら困るで‥‥。


☆個人的見どころ
 ・30年の重み
 ・デッカードの隠したかったもの
 ・ラスト