怖いんよ。マジで。


『アナベル 死霊人形の誕生』
町外れの屋敷で、腕のいい人形職人と、美しい妻、かわいい娘が暮らしていた。
ある日、娘が不慮の事故で亡くなってしまい、夫婦は悲しみのどん底に。
十数年後、児童養護施設が閉鎖になり、行き場をなくしたシスターと6人の少女が、その家に引き取られる。
新たな生活に胸を踊らせる少女たち。
しかし、一人の少女が気味の悪い人形を見つけてから、怪現象が起こり始め‥‥。

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監督は、「ライト/オフ」のデヴィッド・F・サンドバーグ。
ホラー映画「死霊館」シリーズの、エピソード0的な作品です。

怖かった!
マジで怖かった!

ホラー映画で嫌いなのは、とにかく急に大きな音を出して驚かせるばかりのやつ。
目より耳、みたいな。
「怖い」より「びっくり」の方が多いと、疲れるんですよね。
そのパターンが全くなかったとは言いませんが。
この映画はきっちり視覚に訴えて、さらに音の効果を上手く使いながら。
いや~追い込まれましたよ。精神的に。

あの名作ホラー「ライト/オフ」の監督ですから。
闇の使い方が上手いんですよね。
暗闇に何かいそうで、いなさそうで。

闇に潜む何かと、子供の好奇心。
心の中で、何回「行くなー!」と叫んだことか。笑

人形が出てくるホラーだと、だんだん表情が変わってきたり
どんどん人間のように動きだしたりするじゃないですか。
それが悪いとは言いませんけど。

でも、アナベルは変わらないんです。
気づけば移動してたり、顔の向きが変わってたりはしますけど
アナベルはアナベルのまま。
その程度しか動かないのがまた、余計に不気味で。

ただ僕としては、何かしら因縁とか、理由が欲しかったですね。
彼女たちでなければならない理由。
それが無理矢理なこじつけであっても。
「ただそこに来たから」だけだと、あまりにも殺生かなと。思ってしまったので。

ちなみに「アナベル」で検索すると、今は博物館に封印されている、本物のアナベル人形の写真が見れますよ。
この映画の人形とはだいぶ違う姿に、驚くと思います。
この映画を観に行かれる方は、ちらっとチェックしておくことをお勧めします。


☆個人的見どころ
 ・闇の具合い
 ・怖いよ奥さん
 ・アナベルちゃん人形