完結！
『アウトレイジ 最終章』
関東の山王会と関西の花菱会の抗争の後、大友（ビートたけし）は韓国に身を隠す。
ある日、花菱会の花田（ピエール瀧）が大友の縄張りで騒ぎを起こし、大友側の部下が一人殺されてしまう。
しかし大友のバックは、日韓を股にかけて暗躍する実力者・張会長（金田時男）だった。
抗争になることを怖れた花田は、兄貴分に相談して詫びを入れに行くが、逆に事態はこじれてしまい‥‥。
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北野武監督「アウトレイジ」シリーズの第３弾であり完結編です。
西田敏行さん、塩見三省さん、大杉漣さん、白竜さん、松重豊さん、光石研さん、大森南朋さんなどなど。今回も豪華キャスト。
新たな抗争と言うよりは、前作の後日譚的な色合いが強かったです。
日本中のヤクザから首を狙われるような存在になった大友。
その大友が日本に戻るんですから、混乱は必至ですよね。
法が厳しくなり、義理人情より、ビジネスセンスが問われるようになってきた日本のヤクザ社会。
一方の大友は、その義理人情を重んじる、昔かたぎの武闘派ヤクザ。
組織の幹部たち、それぞれに思惑があって、それぞれが微妙に距離を測りながら、自分が優位に立つようかけひきをしている時に
大友が来て、「ガッシャーン」とちゃぶ台をひっくり返す爽快感。笑
アウトレイジシリーズは、会話のやりとりも好きなんですよね。
コワモテの男たちが、ドスをきかせて罵りあってるのに、ところどころつい笑えてしまうという。
言葉選びの妙というんでしょうか。
さすがだな～と。
今回もその「たけし節」は全開でした。
しかし、日本を代表するようなコワモテ俳優さんたちが、前２作で片っ端から殺されてしまいましたから。
そう言った意味でのパワーダウンは否めなかったです。
とはいえ、やはり西田敏行さんのドス声の迫力や、白竜さんの静かな凄みは、憧れるほどにカッコ良く。
ピエール瀧さんのヤクザ役も、めちゃくちゃハマってましたしね。
電気グルーヴのライブ映像見たら、同一人物と思えない。笑
これでアウトレイジも終わりなんですね。
たけしさんの撮るバイオレンス映画の空気がとても好きなので、また何かしら撮っていただきたいです。
☆個人的見どころ
・会話の妙
・マジで怖い西田敏行さん
・大友のケジメ