ニコラス・ケイジ兄貴!


『ヴェンジェンス』
刑事のジョン(ニコラス・ケイジ)は、職務中に相棒を撃ち殺されてしまい、失意のドン底にいた。
一人でバーで飲んでいる時、シングルマザーのティーナ(アンナ・ハッチソン)と出会う。
明るい彼女に元気をもらった数日後、ティーナがチンピラたちに、娘の目の前で暴行されるという事件が発生。
ジョンはすぐに犯人たちを捕まえ、牢獄にぶち込む。
しかし、辣腕の弁護士を雇った犯人たちはすぐに釈放され、ティーナはさらに傷つき、ジョンは怒りに震える‥‥。

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監督はジョニー・マーティン。
ニコラス・ケイジ兄貴の主演作は久しぶりだ。

いわゆるリベンジ制裁物ですね。
そんなジャンルがあるのか知りませんけど。
法で裁けない悪を裁く。
痛快リベンジアクション映画。

ニコラス・ケイジ兄貴はさすがです。
怒りを溜めて溜めて溜めて。
爆発させるのではなく、ただ冷徹に。
怒りの極限を越え、何かが「切れた」ジョン刑事に、観ているこちらも震え上がりましたよ。

しかしアメリカの陪審員裁判って、たびたび映画のストーリーに入り込んで来ては、とんでもねえ判決を出しよるわけですが。
悪い弁護士が陪審員をうまく味方につけたり、時には判事とグルになってたり。
この映画は、それが露骨過ぎて、若干リアリティに欠けました。

さすがにあそこまで露骨に‥‥いや、そうなのかな。
だからこそ、たびたび映画に組み込まれるのか。
だとしたら問題大ありですよね。
改善しなはれよ。

あと、こういうリベンジ制裁物は、とことんまでやって欲しいんですけど
そういう部分でもちょっと消化不良で。
「兄貴!ちょっとやりすぎですよニコラス兄貴!」
くらいまで、やっちゃって欲しかったです。

リベンジ映画は、前半に酷い目に遭えば遭うほどに、その仕返しが痛快になるのですが。
分かっていても、やはりそういうシーンは観てて辛いすね。
今回、子役ちゃんの名演技もあって、余計にそう思いました。


☆個人的見どころ
 ・怒りの向う側
 ・ティーナえろ過ぎ
 ・下がらない兄貴の生え際