東野圭吾さん原作!


『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
2012年。敦也(山田涼介)たち3人は、ある事情があり、育った町にあるお屋敷に、空き巣に入る。
逃げる途中に身を隠したのは、商店街にある、ずいぶん前に閉店したであろう、さびれた雑貨店「ナミヤ」。
そこはかつて、近隣の住人や子供たちの悩み相談に答えてくれる、名物店主(西田敏行)のいる店だった。
ふとポストを見ると、32年前からの悩み相談の手紙があることに気付いた敦也たち。
面白半分で返事を書き、表の牛乳箱に入れると、さらにその返事がポストから舞い込み‥‥。

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監督は廣木隆一さん。
僕は、「ストロボ・エッジ」「PとJK」「オオカミ少女と黒王子」など、恋愛系映画のイメージが強いです。
原作は東野圭吾さんの小説。

林遣都さん、成海璃子さん、門脇麦さん、寛一郎さん、村上虹郎さんなど、若手実力派の方々が、ズラリと出演してらっしゃいますよ。

いや~、ええ話っすな。
ファンタジックでロマンチック。
現代と30年前、さらにその過去と、時代と人物が絶妙に絡み合い。
先人の想いを背負った人が、より良い未来を築くために
さらに次の世代にバトンを渡して行くという。

チンピラたちが迷い込んだ一軒の古家から
まさかこんな広がりのある物語に展開するなんて。
ちょっとずつ、ほどけて行く感じが心地良いんですよね。
意味のない落書きかなと思っていたら
離れて全体を見たら、きっちり計算された絵画だったような。

ただ僕は、感動というよりは
「よくできてるな~」という、そっちの感情が前に来てしまいましたね。
確かに「奇蹟」だったんですけど
序盤から奇蹟の連続で、現実離れし過ぎてしまったように感じて。

たぶんきっと、エピソードの見せ方の順番などもあるでしょうから。
そこは映像と小説(原作)の、表現の違いもあるでしょうし。

マンガばかりで小説なんてめったに読まないんですけど
東野圭吾さん好きですし、原作も読んでみたいすな。


☆個人的見どころ
 ・絶妙に紡がれた物語
 ・門脇麦さんの歌声
 ・着物の女性(成海璃子さん)の正体