アニメですよ。


『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』
夏休みの登校日、典道(菅田将暉)と祐介(宮野真守)がプール掃除に向かうと、そこに同級生のなずな(広瀬すず)が。
なずなに想いを寄せる典道だったが、なずなが夜の花火大会に誘ったのは祐介だった。
しかし乗り気でない祐介は、なずなとの約束を典道に押し付けて、自分は友人たちと花火大会へ。
典道がなずなと歩いていると、突如現れた彼女の母親が、嫌がるなずなを無理矢理連れ去ってしまった。
何もできない自分がもどかしくなった典道が、なずなの持っていたキラキラする玉を投げると、場面は昼間のプールに戻っていて‥‥。

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原作は岩井俊二さんで、脚本は大根仁さん。
監督は、新房昭之さんと武内宣之さん。

いわゆるタイムループ物なのかと思いきや、そういうわけでもなく。
花火大会の日に起こった、夏の一夜のファンタジー的な映画でした。

とにかくまあ、映像がおしゃれ。
随所に入り込んで来る、イメージカットの数々が、文学作品のようで。
監督のこだわりを、見て取ることができました。

しかしストーリーとしては、僕には掴みどころが難しかったですね。
家庭の事情で困っている、片想いの相手。
それをどうすることもできない、まだ中学生の自分。
しかし、不思議な玉で、再びチャンスをもらい‥‥。
というのは分かるんですけど。

そこに映像のオシャレさも含めて、いろんなスパイスを絡め過ぎてしまったせいか
結局、今見てるものが何なのか、分からなくなってしまって。
そうなると、感情移入がしにくいんですよね。
あと、主役の2人以外の行動も、いろいろ腑に落ちない部分があったり。

ラストも含めて、僕にはちょっともやもやの残る映画でした。


☆個人的見どころ
 ・恋心と後悔と
 ・しゃれた映像
 ・小悪魔なずなちゃん