ジョジョー!


『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』
海に面した閑静な住宅街・杜王町に暮らす高校生の東方仗助(山崎賢人)は、「スタンド」と呼ばれる特殊な能力を持っていた。
そんな杜王町では最近、変死事件が多発していて、仗助の血縁である空条承太郎(伊勢谷友介)も訪れて調査に。
やがて犯人は、片桐安十郎「アンジェロ」(山田孝之)というスタンド使いであることが判明。
さらに、虹村形兆(岡田将生)という男が、スタンド使いを増やしていることが分かり‥‥。

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荒木飛呂彦先生の大人気マンガの実写映画化です。
監督は三池崇史さん。
実写化は不可能なんじゃないかと言われていたジョジョがついに!ですね。

正直言うと、「期待」より「不安」の方が相当大きくて。
個性的なキャラクターたちの配役。
異国のような杜王町の雰囲気。
そして、特殊能力「スタンド」の表現。
特にこの辺は、かなり気になるところだったんですが。

これがまあ、不安を抱えながら観た僕の、予想を大きく越えるええ感じで。
異国の風情が漂う杜王町は、なんとスペインでロケを敢行したとのこと。

キャストの皆さんも、それぞれハマっていて良かったのですが
特に空条承太郎役の伊勢谷友介さん、虹村億泰役の新田真剣佑さん、山岸由花子役の小松菜奈さんは、原作の雰囲気バッチリ。

さらにはスタンドや、スタンドを使った戦いの映像も想像以上。
それら全て引っくるめて、ここまでちゃんと原作に寄せてくれているとは。
良い意味で裏切られました。

でもやっぱり、何か物足りなさもあって。
この映画には、肝心の「ジョジョ感」が足りなかったのではないかと。

最近の実写化映画で言うと
「銀魂」には、すごく「銀魂感」があったし
「東京喰種」にも、すごく「東京喰種感」があったのですが。(僕の感想ですよ)

いわゆる「ジョジョ立ち」という、骨格がおかしくなりそうなポーズとか
「どう読むねん」みたいな、個性的な擬音の数々とか。
独特の言い回しの説明ゼリフとか。
そんなジョジョ感を、僕はもっと浴びたかったのです。

とは言え、そこはやはり、「マンガだからこそ」の魅力でもあるわけで。
結局その部分を、無理矢理実写映像に持ち込んでしまうと、違和感が生じてしまうのかも。
と、僕は感じました。

この映画の土台となっている、ジョジョの「第4部」もなかなかに長いストーリーですから。
序盤のストーリーに絞って丁寧に描いてくれてあることは、良かったですね。

「第一章」とわざわざ銘打っているということは、続編を見据えているということなのでしょうか。
たくさんいる人気キャラクターも、まだ全然登場してないですし。
シリーズ最大の敵・吉良吉影も。
特に僕は、岸辺露伴、トニオ、しげちーの配役が、誰になるか気になるところです。

果たして、本当に続編はあるのでしょうか?


☆個人的見どころ
 ・スタンド
 ・杜王町
 ・アンジェロ岩