実写化!


『心が叫びたがってるんだ。』
幼い頃のトラウマから、しゃべるとお腹が痛くなってしまう高校3年生の成瀬順(芳根京子)。
いつからか本音を言えなくなり、人付き合いも苦手な坂上拓実(中島健人)。
その2人と、肘を壊した野球部のエース田崎(寛一郎)、チアリーダー部の杏奈(仁藤菜月)の4人は、担任からある役目を言い渡される。
それは、地域ふれあい交流会「ふれ交」の演目を決め、クラスをまとめる実行委員だった。
最初は尻込みする4人だったが、あることをきっかけに、成瀬がミュージカルをやりたいと提案し‥‥。

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監督は「近キョリ恋愛」などの熊澤尚人さん。
主演は人気急上昇中の芳根京子さん。
2015年に大ヒットしたアニメ映画の実写版ですよ。

正直、なんで実写化するのかと。
やるにしても、ちょっと早いんじゃないかと。
そんなことを思いつつ観に行ったのですが

いや~、面白かったですよ。
団結系の青春映画ですから
その過程に違和感を感じちゃうと冷めるわけですけと。

そこを、きっちりとナチュラルに事を運んでくれて。
そうなると、グイグイ入り込めるんですよね。物語に。
熱さ、若さ、甘酸っぱさ、そして青臭さ。
全てが心地良かったです。

ミュージカルが題材なんで、実際にやってるところなんかは
アニメよりもつたなさと一生懸命さが出ていて、そこはアニメ以上に良かったですね。

ただ、アニメ版でも気になった、クライマックスでの順の行動ですけど
そこがやっぱり、どうにもこうにも許せなくて。僕はですけど。
他の話の運び方はなかったのかい?と。
なんかこう、モヤモヤが残ると言うか、イライラがつのると言うか。

そんなこんな言いつつも
結局、エンディングで泣かされちゃうっていう、この敗北感‥‥。
(決して嫌な気分ではない)
って言うことは、いつの間にか自分もクラスメイトの一員として、物語に入り込んでたんでしょうね。

芳根京子さん、かわいかったっすな。
アニメの水瀬いのりさんがかなり良かったので
そのままの実写化でもいいんじゃないかと、個人的に思っていたのですが。
また違う成瀬順が観れて、得した気分になりました。


☆個人的見どころ
 ・甘酸っぱ感
 ・完璧な角度で手を挙げる順
 ・母の涙