ウルヴァリン・最終章!


『LOGAN/ローガン』
ミュータントが絶滅の危機に瀕している近未来。ローガン(ヒュー・ジャックマン)も、驚異的な治癒能力が衰えつつあった。
チャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)は、そんなローガンに、最後のミッションを託す。
それは、ミュータントが生き残るための唯一の希望である、ローラ(ダフネ・キーン)を守り抜くことだった。
3人は、ある目的地に向かうために、車で荒野を突き進む。
しかし、そんなローガンたちを狙う武装組織が現れ‥‥。

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監督は、「ウルヴァリン:SAMURAI」などの、ジェームズ・マンゴールド。
「X-MEN」の人気キャラ・ウルヴァリンを主役にしたスピンオフ映画の、最終章的な作品です。

正直、本編の「X-MEN」は、今なにがどうなってるやら理解できてないんですが。笑
(ちゃんと観てますけど)
ファースト・ジェネレーションのシリーズなんかもありましたしね。

でも、そこのストーリーとはほぼ無関係なので、僕と同じような感じの方もご心配なく。
「X-MEN」メンバーで出てくる他のメンバーも、チャールズくらいですし。

いや~、「ウルヴァリン:SAMURAI」という謎映画を作った監督と同じと思えなかったですよ。
ウルヴァリンの魅力と哀愁がたっぷり詰まっていて、面白かったです。

圧倒的な強さを誇り、群れるのが嫌いで、気難しくて
でもここ一番では優しいでお馴染みウルヴァリン。

いつもならば、どんなピンチに陥っていても
「どうせ勝つんでしょ?勝ってくれるんでしょ?」
と、絶大な安心感を持って観ていられたのですが。

今回は、老いと歴戦の傷跡からか、いつもの無敵感を失ってしまったウルヴァリン。
しかし、敵の追跡は激しさを増すばかり。
なのに、自身の象徴でもある爪さえも、思うようにならず‥‥。

そんなウルヴァリンの姿を観るのは
もちろん哀しくもあり、でも新鮮でもあり。
いつもと違う展開に、不死身の男の終焉を感じ
ラストまで、固唾を飲んで見入ってしまいました。

そして、ミュータントの存亡が託された少女ローラ。
全体的に重い空気の中
彼女のワイルドな素行が、ウルヴァリンの幼少時代を思わせて。
一時代の終わり、世代の移り変わりが詰まった哀しいストーリーの中の
未来への光りとなっていたのが救いでした。

男一匹ウルヴァリン。
果たしてどうなってしまうのでしょうか?
結末を見届けたい方は、ぜひ劇場で。


☆個人的見どころ
 ・最強の敵!
 ・ワイルド過ぎるローラ
 ・ウルヴァリンカット