三島由紀夫原作!


『美しい星』
テレビ番組での天気予報が当たらないと、いつもからかわれている重一郎(リリー・フランキー)。
ある日UFOと遭遇した彼は、自分は火星人で、地球人を救う使命があると言い出す。
同じ頃、息子の一雄(亀梨和也)は水星人、娘の暁子は金星人として目覚め、それぞれの使命のために動くことに。
しかし妻の伊余子(中嶋朋子)だけは覚醒せず、怪しげなマルチ商法にはまって行き‥‥。

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先にアップした「メッセージ」より先に観てたのですが、うっかり順番を間違えてしまいました。

監督は、「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」などの吉田大八さん。
三島由紀夫さんが、1962年に発表した小説が原作だそうです。

普通に暮らしていた人たちが、突如宇宙人だと言い出し、人類に警鐘を鳴らす。
最初はコメディなのかと思いきや、本人たちはいたって真剣。
地球のことなのに、地球人そっちのけで異星人が憂い、争い合うという。

現実世界でもありますもんね。
当事者そっちのけで、部外者同士が争うような歪み。
自分達の知らないところで、大きな力が大事な何かを決めてるような。
もし自分の身にあったらと思うと、寒気がしましたよ。
あるのかもなんですけどね。

いろんな異星人(を演じる役者さん)が登場しましたけど
佐々木蔵之介さんがずば抜けて異様でした。
もちろん良い意味で!

そしてリリー・フランキーさんの怪演。
おそらく映画に出始められた頃の「ぐるりのこと。」の時は、すごくたどたどしかったのに(でもそれが良かった)
今ではもう、唯一無二の個性派俳優さんなのですね。

ですが、いろんなそれっぽい伏線がありながらも
特に何かを回収していくわけでもなく、終わってしまったので、僕はモヤモヤ。
宇宙人だったのかどうかも、僕の中ではハッキリせずでしたし。

地球のこの先を憂うようなメッセージが随所に込められていたのですが
終わってみれば、結局何だったのだろうと
疑問の方が大きく残ってしまった印象でした。


☆個人的見どころ
 ・決めポーズ
 ・異星人な佐々木蔵之介さん
 ・そして重一郎は‥‥