絆。


『追憶』
幼馴染みの篤(岡田准一)、啓太(小栗旬)、悟(柄本佑)の3人は、ある事件があった後、繋がりをすっぱり断って二十数年。
富山県警の刑事になっていた篤は、東京でガラス屋を営む悟と地元で偶然再会。
居酒屋で話を聞くと、悟は会社の経営がうまく行かず金策で帰ってきているとのこと。
翌日、篤に殺人事件の一報が入り、現場に駆け付けると、驚いたことに被害者は悟だった。
しかも容疑者は、今は地元の小さな土建屋の社長として成功し、妊娠中の妻と幸せに暮らしているはずの啓太だった‥‥。

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「鉄道員(ぽっぽや)」などの、降旗康男監督です。
吉岡秀隆さんや安藤サクラさん、長澤まさみさんなども出演してらっしゃいます。

もう一生会わないと誓って、それぞれ暮らしていた3人。
それが、数十年の時を経て、再び交わることに。

絆って何なんでしょうね。
夫婦、親子、親戚、友人。など。

子供の頃、同じような環境で育てられていても
大人になり、それぞれの暮らしが始まると
そこに貧富や、家庭の有無
そして、幸せなのか、不幸せなのか。
それぞれに違う環境が生まれ。

格差は嫉妬を生むのです。
嫉妬はいずれ憎しみに。

かつて兄弟のように暮らしていた3人の間で起きた
信じがたい殺人事件。
犯人を探るサスペンス系の映画なのかと思いきや
事件の裏側から、空白の時間の真実と
3人の絆の濃淡が明らかに‥‥。

比較的抑えた芝居の小栗旬さんが、何気に新鮮で良かったです。
どうしても熱い役をやるイメージが多かったので。
グッと来ましたね。

血が繋がってるから絆が強いのか
繋がってないから稀薄なのか
それを描いた映画は、これまでにもたくさんありましたけど
こういう角度で描くこともできるのですね。


☆個人的見どころ
 ・絆とは
 ・真犯人
 ・今日も一日‥‥