松井玲奈×清水富美加!


『笑う招き猫』
本田アカコ(松井玲奈)と高城ヒトミ(清水富美加)は、結成5年目の漫才コンビ「アカコとヒトミ」。
小さな劇場でネタを披露しては、ウケたりウケなかったりの毎日。
ある日、勝ち気なアカコが先輩を殴ってしまい、コンビ解散と事務所解雇の危機に。
それを何とか回避した2人に、運良くバラエティの仕事が入りだす。
しかし、徐々に調子が上がってきた2人に、予想外な事態が起こってしまい‥‥。

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小説すばる新人賞を受賞した、山本幸久さんの小説が原作です。
監督は「荒川アンダー・ザ・ブリッジ」などの飯塚健さん。

芸人づらして言うわけじゃないですけど
映画中とはいえ、漫才とかコントとか、いわゆるネタってごまかしがきかないんですよね。
特に最近は、特にお笑い好きではない人も、目が肥えてきてますし。

たどたどしい感じでネタやって、客席は大爆笑!みたいなシーンがあったりすると
やっぱり「え?」ってなっちゃいますから。

そんな中での、アカコとヒトミの漫才の
なんとしっかりしていること!
これ、めちゃくちゃ練習したんじゃないですかね?
それに加えて、もともとの勘がいいのもあるかも。

いや~、すごかったです。
そこがしっかりしているから、物語自体に
ちゃんと厚みと説得力が出ておりました。

お笑いを始めたての頃って、今思えばですけど青春なんですよね。
未知の新しい世界に飛び込んだという熱さがあり
仲のよい感じで接してても、裏ではライバル心をメラメラ燃やしてたり
コンビ間でも、不安さもあって、小さなことでぶつかりあったり。
学生時代の友人との関係も、刺激を与えて与えられて。

アカコはちょっと、行き過ぎてイタいキャラなんですけど
確かにいたんですよね。ああいう人。
真っ直ぐだけど不器用で、すぐ揉め事を起こして。
そんな彼女を、松井玲奈さんが熱演されておりました。

そして、出家でお馴染みの清水富美加さん。
いいお芝居してはりましたよ。ほんまに。
もう一線の舞台では観れないのだろうか。
もったいないっすね‥‥。

「実際にやったら終わりですよ」
と思うような、ちょいと派手すぎな演出もありましたが
そこはまあ、若さゆえ熱さゆえ映画ゆえ。

僕にとっては懐かしさもありつつ。
熱さと恥ずかしさが、赤裸々に描写されていて
なんかこう、弱いところを、めちゃくちゃくすぐられる映画でした。

あとこれはもう、余談中の余談ですけど
いわゆるセンターマイク(サンパチマイク)が、ずっと前後反対向きやったんですけど
あれはミスなのか、演出やったのか‥‥気になっちゃいました。


☆個人的見どころ
 ・アカコとヒトミの漫才
 ・熱いマネージャー・東京03角田さん
 ・まさかの悪役(?)なすなかにし