國村準さん!
 

「哭声/コクソン」
警察官ジョンウ(クァク・ドウォン)が妻・娘と暮らす静かな村で、猟奇的な殺人事件が起こる。
村人たちは、村外れに謎の日本人(國村準)が住み着いてから、おかしなことが起こると噂していた。
そうこうしているうちに、村人の気がおかしくなり、家族を傷つける事件が多発。
彼らは皆、濁った目にただれた皮膚という共通点があった。
ある日、突然汚ない言葉で怒鳴りだした娘に驚いたドウォンは、彼女の肌がただれだしていることに気づく‥‥。

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「チェイサー」「哀しき獣」などの、ナ・ホンジン監督・脚本です。
主演は、「アシュラ」にも出演していたクァク・ドウォン。

韓国発のオカルトホラー映画です。
いやもう、何度も叫びそうになってしまいましたよ。
怖かった~‥‥。
 
とにかく、國村準さんの存在感がズバ抜けてましたね。
この世のものとは思えない異形の姿。
それはもう、本物の人外の存在のようで。
韓国最大の映画祭・青龍映画祭で、男優助演賞と人気スター賞に選ばれたんですって。
素晴らしい!

そして娘役のキム・ファニ。
この子がまた、凄まじい役どころだったんですが。
あれだけの猟奇的な演技をできる子役、なかなか他にいないんじゃないですかね。
本当に憑りつかれているかのような迫力がありました。
 
しかし、結構オカルト色が強いストーリーで。
呪いとかお祓いとか悪魔とか。
建前として、そういうのがあるのではなく、結構がっつりと。
 
僕の中での韓国映画の魅力は、人の本質の中に潜むドス黒い部分を、振り切って描いているところだと思っていまして。
そこが、胸の奥まで刺さる怖さにつながっている映画が多いので。
 
なので、だんだんとオカルト寄りに進んで行った時、怖がりつつも、少し期待外れに感じてしまいました。
オカルト系の映画も嫌いではないんですけどね。
ただ、自分が期待してたものとは違ったっていう。
 
ラストも、観る側にゆだねるようなつくりで。
途中のストーリーと結末を照らし合わせて、結局誰がどうなのかと頭をフル回転させたのですが
僕の中ではスッキリしないままでした。
僕としては、分かりやすい結末が欲しかったです。
 
とは言え、國村さんと、キム・ファニの芝居の迫力は、本当に凄まじく。
ホラー好きならば、一見の価値ありですよ。
 
 
☆個人的見どころ
 ・人か悪魔か謎の日本人
 ・えげつない憑りつかれっぷりの少女
 ・で、悪いのはいったい‥‥?