マン・ダウン!


『マン・ダウン 戦士の約束』
ガブリエル・ドラマー(シャイア・ラブーフ)は、妻ナタリーと愛する幼い息子のジョナサンと3人暮らし。
海兵隊員のガブリエルは、妻子を残してアフガニスタンに派兵されることに。
過酷な任務を終えて、ようやく帰還することになったガブリエル。
しかし帰国すると、故郷の街は崩壊し、住民たちもいなくなっていた。
一緒に帰還した親友デビンと2人で、ガブリエルは妻子を捜すが‥‥。

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監督はディート・モンティエル。
共演は、ゲイリー・オールドマン、ケイト・マーラなどなど。

いや~もう。
なんと胸が締め付けられる物語でしょうか。
改めて戦争って恐ろしいなと。

時系列がややこしい映画で。
海兵隊に入隊し、厳しい訓練を積んだ訓練兵時代。
派兵され、生きるか死ぬかの毎日を過ごした戦地。
そして帰還し、荒廃した故郷で愛する息子を捜す現在。
を、行ったり来たり。

正直、なんでこんな入りくんだつくりになっとるんだと。
ややこしいことしやがってと。
観ているうちに、なんだか矛盾しているところも出てきて
途中までモヤモヤが膨れ上がる一方だったんですけど。

この物語に隠された仕掛けが明かされると、見方が一転。
ああ‥‥そうだったのか‥‥と。
溜まりに溜まったモヤモヤが、全て哀しみへと転化されてしまいました。

映画の性質上、ネタバレになってしまうため、ここに触れることはできないのですし
ヘタなこと言ってヒントになっちゃうのもまずいので、あまり深くは言えないのですが。

戦場で怖いのは、爆薬や銃弾だけではないのだなと。
ガブリエルを待ち受けている、過酷すぎる運命に
胸を痛めずにはいられませんでした。

こういう戦争映画もあるのだな‥‥。


☆個人的見どころ
 ・荒廃した故郷の謎
 ・愛する妻は
 ・マン・ダウン!