グザヴィエ・ドラン監督!


『たかが世界の終わり』
劇作家として成功し、12年ぶりに実家に里帰りしたルイ(ギャスパー・ウリエル)。
実は、自分の死期が近いことを伝えるための帰省だった。
母マルティーヌは息子の好物を作り、幼い頃に別れたっきりの妹シュザンヌは、嬉しさと恥ずかしさでソワソワ。
ルイの兄アントワーヌは、妻カトリーヌも同席させていて、賑やかな食卓に。
しかし兄は、ある理由からルイを毛嫌いしていて、久しぶりの再会も微妙な空気に‥‥。

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「私はロランス」「Mommy/マミー」など、若くして話題作を連発しているグザヴィエ・ドラン監督の最新作です。

いや~、もう。
いや~もう。
しんどい映画でしたよ。

のちのち分かるのですが
かつてルイが家を飛び出したのには、ある理由が。
そのことが気に入らない兄は、ことあるごとにルイに突っかかり。
ルイの帰りを喜ぶ母も、実はどこかよそよそしく微妙な空気で。

才能溢れるドラン監督なので
僕みたいな鈍い男でも分かるような、オシャレなカメラワークが随所に盛り込まれていて。
映像のナチュラルな美しさに、目を引かれたのですが。

いかんせん、物語が重いのなんの。
弟を毛嫌いし、お前は異常だ恥だと、マシンガンのように悪口を投げ掛ける兄。
でもそれを見ていると、果たして異常なのはどっちなんだと疑問で。

人がネチネチと責められてるところって
僕は見てて気分が悪くなっちゃうんですが。
それを映画館のスクリーンで、延々見せられるとなると、なかなかになかなかでしたよ。

もちろん好みなんですけどね。
ルイのもつ事情により、全ての歯車が少しずつ狂ってしまい
1つずれた歯車は、全体の動きを止めて、やがて故障してしまうという。

家族の愛、兄弟の絆って、いったい。
は~、しんどかった~‥‥。


☆個人的見どころ
 ・兄と弟でドライブ
 ・兄嫁も曲者
 ・たかが世界の終わり