もちろん実話。


『スノーデン』
元CIA局員でNSA(アメリカ国家安全保障局)で働くエドワード・スノーデン(ジョセフ・ゴードン=レヴィッド)。
彼は、テロリストたちの通話やメールを監視する職務を任されていた。
アメリカ政府は、世界中の連絡網に監視プログラムを構築していたのだ。
しかしアメリカ国家は、テロリストのみならず、民間企業や同盟国の一般人まで監視の対象にしていた。
そのことに危機感を募らせたスノーデンは、そのことを全世界に向けて告発することを企てる‥‥。

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監督は「プラトーン」「7月4日に生まれて」などの名匠オリバー・ストーン。

もちろんざっくりとはこの事件知ってましたけど
これ、もっとでかく報道されててもよくないですか?
事件の中身に対しての、報道のされ方とか世間の騒ぎ方が、あまりに薄かったような。

そうなると、報道の規制がかかったと疑いたくなってしまいます。
この映画で描かれていたことが本当なら(本当なんでしょうけど)、アメリカとの関係を、もっとちゃんと見直す動きがあって良かったですし。

僕は学がある方ではないので、頭の良い人には多少コンプレックスがあるんですよね。
学生時代そうだったんですが、往々にして見下した物の言い方をするやつが多くて。
たかが学校の勉強ができるだけでよ~(負け惜しみ)。

作中で描かれてる限り、国家の機密を扱うエリートたちは、一般人のパソコンまで覗き見れることに対し、何とも思ってない人間ばかりで。
そんな中、誰より優秀だったのに、ごく普通の感覚を持ち合わせていたのがスノーデン。

スノーデンは、「見ている」ことの罪悪感と同時に
「見られている」という危機感も感じていて。
当たり前ですよね。
「誰のパソコンでも見れる」と言う中には、自分や家族も含まれるわけですから。

しかし、そんな国家を揺るがす機密を公表するということは、当然ですけど自分の命も危うくなるわけで。
さらには、証拠も同時に提示しなければ、ただの狂人扱いされて揉み消されるだけですし。

果たしてスノーデンは、何を思い、どういう手段を用いて機密を公表したのでしょうか。
その後のスノーデンも含め、興味深く、見応えのある映画でした。


☆個人的見どころ
 ・日本も標的に!
 ・スノーデンの天才っぷり
 ・持ち出すとこ