7人!


『マグニフィセント・セブン』
アメリカ開拓時代の西部。ローズ・クリークの町に、近隣を牛耳る極悪人ボーグ(ピーター・サースガード)の一味が攻めこんで来た。
彼は相場の三分の一で家・土地を買い叩き、3週間以内に全員町を出ろと命令。
ボーグに夫を殺されたエマ(ヘイリー・ベネット)は、町を助けて欲しいと賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)にすがりつく。
サムは、ギャンブラーのジョシュ(クリス・プラット)や拳銃の達人、伝説のスナイパーなど6人を雇い、その依頼を受けることに。
しかしボーグの一味は、軍隊にもひけをとらない兵力と武器を備えていた‥‥。

---------------

「七人の侍」「荒野の七人」の魂を受け継ぐと銘打たれたこの映画。
監督は「サウスポー」「イコライザー」などのアントワーン・フークア。
七人にはイーサン・ホークやイ・ビョンホンも入ってて、かなりの渋カッコいいキャストです。

やはりこの、元々のストーリー自体が熱くさせますね。
流れ者たちが、金で雇われてるとはいえ
命を賭けて小さな町を救うという。
しかも相手は大軍勢。
一人、また一人と倒れて行く仲間たち‥‥。
熱い!

そりゃあCGも使ってるんでしょうけど
爆破やスタントなど
「え?この時代にこんなことやっちゃう?」
と思うくらい、危険なシーンも山盛りあって。
その迫力に、瞬きを忘れて見入ってしまいました。

今回の7人は、あえてでしょうけど人種をバラバラにしてあって。
メキシコ人、フランス系、東洋人、ネイティブ・アメリカンなど。
なにより主役のサムは黒人という。
この時代が舞台の映画に、黒人が主役というのは、大きな意味を持ちますからね。

ただ、その割には、以外とあっさり7人がまとまっちゃったなという印象が。
もっとバチバチ、ギスギスやって欲しかったっすなあ。
そういうのがあってくれた方が、後半の戦いが熱くなるのではと思ったので。

あと、サムに戦う動機を持たしたのはどうなのかと。
お金以外のね。
サム個人にそれを持たせたとしたら、まわりが巻き込まれたような節も出ちゃいますから。
ネタバレになっちゃうので、詳しくは言えないですけど。

いや、全体的には凄く楽しめたのですけど
名曲のカバー曲が、どうしても原曲を越えられないように(全部とは言いませんけど)
やはり、「七人の侍」「荒野の七人」を越えるまでのものは、感じられませんでした。
僕はですよ。

とは言え、役者さんたちの熱演はじめ、映画としての迫力は、本当に凄まじかったので。
観るならぜひぜひ映画館で。

そして、まだ未見で興味を持ったならば
「七人の侍」「荒野の七人」も、ぜひ観てみてくださいな。


☆個人的見どころ
 ・7人のクセがすごい!
 ・ガトリングガン
 ・音楽も