福士蒼汰×小松菜奈!


『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
京都の美大に通う20才の南山高寿(福士蒼汰)。
ある日の電車での通学途中、同じ車両の女の子に一目惚れ。
思い切って声をかけた彼女の名前は、福寿愛美(小松菜奈)。
そこから2人は会うようになるが、愛美は小さなことでも涙する変わった女の子だった。
やがて恋人となった2人だったが、高寿は愛美のある秘密を知り、涙の訳を悟る‥‥。

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「ホットロード」「アオハライド」「青空エール」など、いろんなタイプの青春恋愛映画を撮ってらっしゃる三木孝浩監督です。
原作は、七月隆文さんの小説なんですって。

何やら不思議なタイトルだなと。
思いながら観てみたのですが、なるほど、そういうことかと。
見終わって納得。
なるほど。
こりゃあ切ない!

愛美はある「謎」を抱えているのですが
その「謎」がこの映画の肝であり、全てと言っても過言ではないすな。
それが分かった瞬間、いろんな場面がぶわーっと思い浮かんで来て。
なんてはかなく、酷い仕掛けを思いついたんだ。

ただ、その謎がけっこう分かり難いタイプで。
僕もちょっと理解に時間がかかってしまいました。

正直、細かく気になるところはあるんですよ。
気にしだすとキリないですし。
でも、あえてその細かい説明を省いたところが、逆にすっきりして良かったとも思ったり。

しかし福士さんはカッコええすな。
地味な美大生を演じても、イケメンが隠しきれてないですよ。

そしてヒロインの小松菜奈さん。
この前見た「溺れるナイフ」の小松さんは、脚本の上でのキャラがブレブレなせいで、違和感を感じてしまったのですが
この作品では、謎を抱えたまま高寿に接するという、難しい役どころの愛美を、ナチュラルに演じてらっしゃいました。

ただ、どうしても気になったんですが
舞台が京都なんですけど。
高寿も、京都で自転車屋を営む彼の両親も
彼の両親も
恐らく京都出身である愛美も
高寿の友人の上山(東出昌大)も
誰一人、京都弁がいないのはなぜ?

細かいですか?
いや、細かくないでしょう。ここ。

ファンタジックなこともオッケーになりそうな古都・京都の雰囲気は素敵でしたし
はかないストーリーにもグッと来たんですけど
さすがに全員標準語ってのは、気になっちゃいましたね。


☆個人的見どころ
 ・最後のきみと最初のぼく
 ・最後のぼくと最初のきみ
 ・たこ焼きうまそう