実話がベースですって。
 


『海賊とよばれた男』

1945年。太平洋戦争は、日本の敗北で幕を閉じた。

全国で石油を扱う国岡商店の店主・国岡鐡造(岡田准一)は、うなだれる店員たちを鼓舞し、一人もクビにしないと約束する。

戦後の混乱期にも関わらず、独自の経営哲学と力強い行動力で事業を拡げ、やがてアメリカの石油メジャーからも警戒される存在に。

そんな国岡の経営者人生は、型破りな商法でのし上がって行く、波乱に満ちたものだった‥‥。

 

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「永遠の0」の、原作・百田尚樹さん、山崎貴監督、そして岡田准一さんが再び組んだ作品です。

実在の人物がモデルなんですって。

キャストも豪華。國村隼さん、近藤正臣さん、吉岡秀隆さん、鈴木亮平さん、綾瀬はるかさんなどなど。

 

国岡鐡造。

なんとまあ、無骨で情に厚く、エネルギッシュな男なのでしょうか。

まさにこれが大和魂と言うのかも。

欧米の列強に負けてなるものかと

小さな国の小さな男が、侍の心を持ち、時に無謀とも思える商法で会社を拡大して行き。

戦後の混乱期でさえ、その商売の嗅覚と度胸で乗り越えて、会社を育てあげたのですから。

 

そんなパワフルで魅力に溢れた男を、岡田准一さんが熱演しておられました。

20代の頃から、90才を超える晩年までも。

 

単純に、こういう日本人がいたんだと知れたことが良かったです。

帰ってから、パソコンで調べちゃいましたもん。どなたがモデルだったのか。

 

今はもう、長引く不況と、合理化の進んだ社会ですから。

国岡のようなやり方は、もうできないのかもですが。

当時の日本人特有の勤勉さと根気強さ、そして国岡の負けん気で

国内のみならず、海外の大手にまでもケンカを売る姿は、観てて惚れ惚れするほどでした。

 

ただ、話しの流れ上、「もっとここ観たかったのに」という部分が、結構端折られてる気がしまして。

原作は未読なんですけど。

それに、国岡が若い頃と、年を取ってからの戦後のシーンが、結構頻繁に行ったり来たりしてたんですが

あまりそうする意味を感じなかったですね。

逆に観にくさを感じてしまったのが、僕としては残念でした。

 

ともあれ、負けん気の強い昔の日本人のお話しは好きなので。

パワーをもらって映画館を出ることができました。

 

 

☆個人的見どころ

 ・国岡鐡造という男

 ・船長かっこいい!

 ・奥様は綾瀬はるか