女の友情!
 


『マイ・ベスト・フレンド』
幼馴染みで親友のジェス(ドリューバリモア)とミリー(トニー・コレット)。
大人になり、それぞれに家庭ができても、その関係は変わらず続いていた。
そんなある日、ミリーが末期の乳がんであることが発覚。
時を同じくして、長年不妊治療を続けてきたジェスの妊娠も判明。
隠し事など何もない2人だったが、死が迫るミリーに、ジェスは妊娠のことを伝えられず‥‥。

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監督は「トワイライト~初恋~」などの、キャサリン・ハードウィック。

なんとまあ激しく熱い女の友情物語でしょうか。
そもそもが、洋画の女の友情物語って、たいてい激しいですもんね。
めちゃくちゃ仲良いくせに、突然感情をむき出しにしてぶつかりあったり。
男を取り合ったり何やかんや。
まあ、男の取り合いはなかったですけど。

ミリーがこれまた、自由奔放な女で。
思ったことをズケズケ言うし、ひたすら口が悪いし。
でも、どこかおっとりしたジェスとはウマが合って。

女性ならではの物語ですね。
知識では分かっていても、芯の部分は男に分からないことが、いっぱいありますから。
不妊のつらさも。出産の痛みも。乳がんの恐ろしさも。

そういった女性の悩みを、それぞれに抱えた二人が
時にぶつかり合い、時に支え合い。
ある部分では、お互いのパートナーよりも、深い部分で繋がっていて。

そんな時、男は無力なんすな。
なす術もなく、良い流れになるのを待つしかなく。
ちゃんとそこをくみ取ったようなシーンもあって。
あそこ、すごく好きです。笑

友情っていうのは、何でもかんでも受け入れてあげることじゃないんですね。
時に叱り、仲違いをしても、最終的には許すことなんだと。
「許せるかどうか」そこが大事なんだと。

あまりに勝手な振る舞いを続けるミリーに
途中、イライライライラしちゃったんですけど
気づけば二人の厚い友情に、涙をこぼしてしまってました。

とは言え、僕はミリーみたいなタイプ、ちょっと友達にはなれねえすけどね‥‥。


☆個人的見どころ
 ・熱くて厚い女の友情
 ・優しくも無力な旦那たち
 ・ミリーの死後