ドキュメンタリーですよ。


『THE BEATLES  EIGHT DAYS A WEEK』
イギリスのミュージックシーンに突如現れ、瞬く間に世界的大スターとなったTHE BEATLES。
1963年のツアースタートから、ツアー活動を停止した1966年8月まで。
15ヶ国166公演を行った彼らの姿を追ったドキュメンタリー。

---------------

解散して何十年も経つというのに、いまだに世界中の誰もが知ってると言っても過言ではない存在のザ・ビートルズ。
そんな彼らの、活動初期から全盛時までのツアー風景や、秘蔵映像に
関係者のインタビューも盛り込んだドキュメンタリー映画です。
監督はロン・ハワード。

改めて見ると、本当に、本当に凄い人気だったんですね。
僕は72年生まれなんで、もちろんグループとしての彼らの現役時代を知りませんけど。
人類史上、一番の「スター」は、間違いなくビートルズなんだと、実感させられた映画でした。

ネットもない、ビデオデッキすら、誰もが持ってたようなものでない時代。
動く本人たちを見るには、テレビでわずかに流れる映像のみ。
後は、雑誌に載る彼らの写真を見ながら、レコードを流して想像するしかなく。

そりゃ、コンサートで実物見て、叫びすぎて倒れる女子の気持ちが分からんでもないです。笑
当時なんて、でかいスクリーンもなく。
スタジアムの後ろの席なんて、ゴマより小さく見えたでしょうに。
それでも、数万人から一斉に届く大歓声。
警備員のおじさんが、思わず耳をふさいだシーンが印象的でした。

ファンには有名なんでしょうが、まだ人種差別が色濃く残っていたその時代に
その差別の撤廃に、大きな役割も果たしたんですね。彼らは。
いくら世界的大スターになった後の話と言えども
簡単にできることではないですよ。
めちゃくちゃカッコええ。

なにより再認識したのは、その楽曲の素晴らしさで。
歌詞は本当にシンプルなんですけど。
だからこそ、英語が母国語ではない我々にも、ズバンと胸に入ってきて。

で、多くの曲がそうなんですが
印象的な歌い出しに、途中からのワクワクドキドキする展開があって。
何十回何百回も聴いた曲なのに
「ああ~これ名曲だ」
と思える曲ばかりで。

とは言え悲しいことに、彼らにツアーを辞めさせたのは、世界中の熱狂的なファンだったという。
人気と才能がありすぎたばかりに、自分たちの好きなことができなくなってしまったなんて。
なんという因果。

でも、そのはかなさも含めた全てが、ビートルズの伝説なんでしょうね。

彼らの人気と楽曲が、いつまでも色褪せることがないことを改めて知れた、素敵な映画でした。


☆個人的見どころ
 ・熱狂っぷり
 ・楽曲
 ・屋上でのライブ